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(書評)人生相談。

著者:真梨幸子

人生相談。人生相談。
(2014/04/15)
真梨 幸子

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大洋新聞の長寿企画「よろず相談室」。そこには、老若男女、様々な人々からの相談が寄せられる。居候トラブル、しつこい客とのやりとり、騒音トラブル、セクハラ……一見、バラバラなそれらの相談の裏に隠されていたのは……
読者モニターとして単行本刊行前に実は読んでいた作品。
なんていうか……ジグソーパズルみたいな作品。まず、そういうことがいえるだろう。
物語の構成は、冒頭に書いたような相談の文章から始まる。「居候に困っている」という相談がまず掲載され、その相談の中身と思しきエピソードが綴られる。そして、それぞれの一応の顛末が語られた上で、また次の相談、という形で繋がっていく。
著者=イヤミス、みたいな扱いになっているのだけど、その辺りは本作も健在。それぞれのエピソードについて、そもそもが嫌な感じだし、それがその結びでひっくり返されたりする。その意味では短編集のような味わいもある。しかし、そのエピソードを重ねていくうちにだんだんとそれぞれのつながりが見えてきて、そして、それらが全て繋がったときに現れるのは……
先にジグソーパズルみたいな作品といったのだけど、さらにくわえるのならば、「ピースの一つ一つが実に嫌なジグソーパズル」という感じだろうか。そして、その嫌なピースが組み合わさると……ある意味では、ひとつの大きな絵が出てスッキリ! はする。
するんだけど……俯瞰してみると、やっぱり嫌な感じになるんだよな……(笑) なんていうか、大きな絵が出来てスッキリ! という達成感がまず出るんだけど、ちょっとと落ち着いて、俯瞰して絵を鑑賞したらやっぱり嫌だった、みたいな。
まぁ、物語の紹介文とか、構成とかから見て、こういう形の物語なのだろうな、というのは想像できるのは間違いない。逆にこれでバラバラだったら驚き、という感じになってしまうし。ただ、それとわかっていても読み進める。そして、「あ~嫌だ、嫌だ」と思う。そういう感想を抱かせる、というのも著者の腕なのかな? というを感じる。

No.3416

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