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(書評)ランス・アンド・マスクス1 騎士少年の仮面劇

著者:子安秀明

Lance N' Masques (ランス・アンド・マスクス) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)Lance N' Masques (ランス・アンド・マスクス) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
(2013/12/03)
子安 秀明

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21世紀の日本。「騎士」としての英才教育を受けていた少年・葉太郎は、家出をし、路頭に迷っていた。そんな彼を助けたのは、鬼堂院真緒という少女。実は、葉太郎が少し前に危機に陥っていたのを助けた少女だった。しかし、そのときは、恥ずかしさを隠すためにつけた仮面の騎士という姿で……
うーん……なんつーか、「普通」。
帯では虚淵玄氏のコメントが大々的に掲載されていて、著者は『GJ部』『アキカン』のシリーズ構成、『ラブライブ』『ゆるゆり』の脚本担当などと書かれていて、妙に期待値を挙げる形になっている。でも、そもそも脚本家と小説家は違うわけだし、そういう意味では新人作家のデビュー作みたいなもの。そのレベルで考えると、可も無く不可もなく、という印象。
物語は、非常に簡単。冒頭に書いたとおり、「騎士」として、馬に乗り、女性の危機とあらば、すぐさま駆け寄り、その危機を解決する、という教育をずっと受けてきた葉太郎。それを忌避して家出をしたのだが、しかし、それは抜けきらない。だから、その恥ずかしさを隠すために仮面をつけるのだが、たまたま助けた少女・真緒はそんな仮面をつけた自分を理想の男性としてしまう。「あの仮面の騎士・ナイトランサーのように」という真緒に拾われ、その庇護の下で暮らすようになるのだが、騎士としての教育を受けてきたときのメイド&従騎士に見つかり、その中でのドタバタ劇へ。しかし、そんな平和な日々が、大企業の総帥である真緒の父の一言で崩れ去る。真緒を助けるために、葉太郎は立ち上がり……というもの。
ちょっとした、(恥ずかしい、しかし、格好良い)秘密を抱える少年が、それを知らない少女と知り合い、憧れと蔑みのドタバタとした時間をすごす前半。そんな彼女に実は重い背景があり、それ故に苦境に陥っている、と言うことを知って主人公が奮闘し、壁を乗り越える後半。その展開はこういうと何だが、「非常にふつー」なのだ。まぁ、文章などはこなれているし、そこまで悪いとは思わないのだが、しかし、それ以上が何も無い、というか……
変な期待値を持って読むと……とは思うが、まぁ、そういう先入観無くよむなら、ごくごく「ふつー」の作品、と言う風に思う。

No.3417

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