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(書評)きわめて忍極3

著者:阿智太郎

きわめて忍極 (3) (電撃文庫)きわめて忍極 (3) (電撃文庫)
(2014/02/08)
阿智太郎

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「オッス、カケル。夏満喫しているか? 急な話だけど、合宿しないか? 二泊三日のサイバト合宿だ」。悪友からのメールに乗り、ゲーム三昧の旅行へ……行くはずが、なぜか現れたのはすずりと芽瑠雛。二人に連れられての温泉旅行に向かうことになってしまう。そして、その温泉には、誘った当人である芽瑠雛すら知らない秘密があって……
という『番兵夜の巻』ほか、全2編+1を収録。……最後の1編はオマケみたいなものだし。
久々に読んだシリーズ第3作だけど、やっぱりいつも通りだった(笑)
作中の分量は『番兵夜の巻』『イブシスの巻』で9割くらいなのだけど、どちらもほどほどにシリアスがあり、ほどほどにラブコメありという安心して読める内容。どちらかと言うと、『番兵夜の巻』がシリアスよりで、『イブシスの巻』がギャグより、かな? まぁ、『番兵夜の巻』の内容に関しては、タイトルでどういう方向かわかると思うので割愛(笑) 「番兵夜」、「ばんぺいや」……もう言わなくて良いよね? とりあえず、客観的な状況としてはかつてないピンチといえる、とは言っておこう。
『イブシスの巻』は、カケルの悪友である茂木がはまっている美少女ユニット・イブシスのライブに、ひょんなことからカケルが行くことに、という話。勿論、そのイブシスには、裏の顔があって……
ここまでのエピソードでは、「極めて平凡な少年」であるカケルが、忍者としての技術を詰め込んだ巻物を読んだ結果、特殊能力を、というのが主になっていたのだけど、実はカケルにはとんでもない能力があることが判明。ある意味、ヒーローとか、そういうのとは大きく方向性の違うものなのだけど、それで救れる展開にするのは味……なんだと思う。
最後の一編は、2編目の後日談的エピソード。これについては、タイトルで2編目のネタバレの気がするので敢えて名前を伏せる(笑) とりあえず、すずりさん、乙でした! 完全に羞恥プレイだもんなぁ(笑)

No.3431

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