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(書評)五骨の刃 死相学探偵4

著者:三津田信三

五骨の刃  死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)五骨の刃 死相学探偵(4) (角川ホラー文庫)
(2014/03/25)
三津田 信三

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探偵事務所の開設から8ヶ月あまり、大分、業務にも慣れてきた俊一郎の元にやってきたのは2人の女性。菅徳代と峰岸柚璃亜は、無差別連続殺人事件が発生した館・無辺館へと忍び込む。暗闇からの視点、謎の囁き、ついてくる気配……。そんな恐怖体験をした2人だが、なぜか徳代にだけ死相が浮かんでいるのを俊一郎は発見する……
久々のシリーズ第4作。
まず、作中で俊一郎自身が言っているように、俊一郎が大分、成長したなぁ、というのを思う。多少、ぎこちないとはいえ、ちゃんと接客とかできているんだもの。刊行の間隔もあいているし、婆ちゃん頼りのところとかが少ないなど、ちょっと切り替えたのかな? というのを感じた。
そんな中での事件は二段構え。
最初は、依頼人の2人が入った館で起きた無差別連続殺人。5つの凶器で起きた5つの事件。4人が死亡し1人が重傷を負った。そこでは、恐怖の表現展という展示会が開かれており、それにちなむような形で事件が起きていた。犯人は捕まっておらず、そこには、人間の悪意を増徴するような黒魔術の仕掛けが施されていた。そして、そちらを調べる中で、今度は5人の人間に死相が……
最初の事件と、次の事件の間にどういう関係があるのか? 第2の事件において、死相が出た人々にはどのようなつながりがあるのか? そもそもの俊一郎の依頼人である菅徳代は、事件当時はその館にいたわけではない。しかも、死相が出た人々の繋がり、というのがよくわからない。その謎はなかなか魅力的。
正直なところ、その繋がりについてはダジャレみたいなところがあるのだけど、呪術、黒魔術というようなものは言葉遊びの要素を多分に含んでいる、とか、そういうところで破綻しないようにしているのは流石。また、猫である「僕にゃん」の活躍もいい感じ。
まぁ、相変わらず、「ホラー文庫」なのに怖さを感じない、なんていう部分はあるんだけど、これは元より期待していなかった(ぉぃ) 新キャラである曲矢刑事の妹とかも出てきたし、新章突入といったところだろうか? それを楽しみにしたい。

No.3438

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