蟲師 続章・第７話

「日照る雨」

乾ききった村を訪れたギンコ。そこに通りかかった女性・テルは、しばらく留まれば時期に雨が降るという。村の人々から手厚くもてなされるその女性に、ギンコは興味を惹かれ……

村の青年・ヤスに恋われ、自らもヤスを好いているテル。
しかし、自分は一つの場所に留まることが出来ない。
その一方で、「自分は雨を告げるだけ。人に雨を降らせるなどできるわけが無い」というテル。
その過去には……

幼い頃、雨に祟られた村で幼馴染を失った。そして、村もその雨で滅んでしまった。
そして、引き取られた村もまた、彼女を追ってきたかのように降り続く雨で……
「自分が雨を連れてきてしまう存在」
それを認めてしまえば、自分は人間としての矜持を失ってしまう。しかし、事実として、自分がいれば雨が続いてしまう。だから、一つの場所に留まることも出来ない。勿論、好きな人と暮らすことも……

しかし、今回は様子が違う……
いつもは数日程度で振り続ける雨が、一向に降り出さない。しかし、すぐに雨が降ると思っていた村の人々は、テルに憎悪を向ける。
そんな中、井戸を掘っていたヤスが、その暑さにやられてしまい……

「雨を降らせることで、大切な人を喪った」
「雨が降らないことで、今度は……」

最終的に、その状況で雨が降ったから良いものの……これ、どっちにしても物凄い不幸のスパイラルみたいな話になってもおかしくない話だなぁ。
そして、今期は蟲に取り付かれた人間の側の心、みたいなところが多かったんだけど、今回は周囲の人間全体を巻き込んだような印象。テルに対しての村人たちの怒りとか、はっきり言って我侭そのものだし、でも、テル自身も自分を追い詰めてしまう。

人間についたアメフラシを取り除くことは出来ない。ただ、蟲がその寿命を終えるのを待つだけ。
しかし、雨が降るまでに時間が掛かる、ということは力が弱っている証拠。もう少しすれば……。そんな希望を抱き、テルは旅立つ。

……とりあえず……
ギンコ、何もしてないな（笑）

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