（書評）勇者リンの伝説 Ｌｖ．４ ニーナが王女で王女がニーナで、風雲急を告げる舞踏会

著者：琴平稜

勇者リンの伝説 Lv.4 ニーナが王女で王女がニーナで、風雲急を告げる舞踏会。 (富士見ファンタジア文庫) (2014/01/18) 琴平 稜 商品詳細を見る

学園祭で優勝したことのご褒美として王宮に招待されたユースタシア学園１年２組＋αの面々。そんな矢先、カイは、王都の一角でニーナそっくりの美少女と出会う。彼女の正体は、この国の王女！　舞踏会での婚約者発表が嫌だ、という王女ソフィアとニーナが入れ替わることになって……
なんていうか……仲間と姫が入れ替わる、っていうのは定番中の定番なんだけど……どっちも「残念」っていうのは斬新だな！　おい！　そして……なんていうか、著者って、なんか１９８０年代後半くらいのネタ好きだろ！
王女となったニーナ。そんな王宮では、王がドＭで、后がドＳ。そして、その流れに乗ってニーナもその本性を発揮し、一方で、その責め苦をカイもまた受ける。さらに、ソフィアはソフィアで、知識が妙に８０年代くらいの曲の歌詞とかそういうのに乗せてさらにボケる。相変わらず、どんどんボケにボケを重ねていく展開が楽しい。ジルの印象が逆にかなり薄かった気もするけど。
そして、今回、一番の大活躍をしたのは、やっぱり……たかしくん！　そして！　ソノベさん！！　まさか、ソノベさんがこれだけの活躍をするなんて、夢にも思っていなかったよ。
そんなソノベさんを呼び出したり何なりで、今巻はニーナがヒロインって感じだったのだけど……あれ？　と思うところが。それは、ニーナって、カイのこと、そんなに意識していたっけ？　ってこと。過去の話とか、そういうのはともかくとしても……なんか、急じゃない？　それはそれで良いんだけど。
物語的にも、何か、黒幕のようなキャラクターみたいなものが出てきたし……もしかして、まとめとかに入ってきたのかな？

Ｎｏ．３４５７


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