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(書評)桃音しおんのラノベ日記1

著者:あさのハジメ

桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動 (講談社ラノベ文庫)桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動 (講談社ラノベ文庫)
(2013/08/02)
あさの ハジメ

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桃音しおん。それは、正体不明のままにデビューし、大ブレイクしたラノベ作家の名前。一方、僕は高校生作家としてデビューしたはいいものの、3巻で打ち切られ、そのまま次回作が出せないまま……。そんなある日、担当編集さんから呼び出された僕は、「突然だが、きみは小学生に興味があるか?」と尋ねられる。そうしてであったのが……
ラノベネタ作品……ということはあるが、そこはそんなに強くないかな? 勿論、作家としてのデビューは、スタートであってゴールではない。けれども、一度、物語が一つできると、そこに全力投球してしまって、それが終わった後、次に何を書けばよいのかわからない。さらに、それでもデビューをしていない者としては……。そういうところは描かれている。
ただ……
どっちかと言うと、小学生、小さな子の世話を任され、そして、その中でやがて気に入られていく、っていうある意味、テンプレートな展開の方が前面に出されているように感じる。だって、いきなり小学生が全裸で小説を書いているのをガン見するとか、水泳の授業に水着着ていったらパンツ忘れたから、それを届ける、とか、この手の作品でありがちな「トラブル」が次から次へと登場するんだもの。ぶっちゃけ、通勤電車の中で何を読んでいるのだ自分は? とか自問自答したりして(苦笑)
著者は、『まよチキ!』でデビューし、これまで良くも悪くも、この手の作品をウリにしているMF文庫Jで活動していただけあって、テンポとかツボの抑え方は流石だと思う。先に書いたようなイベントとか、そういうのもMF文庫J作品だとおなじみだしなぁ。そういう意味では楽しめた。その上で、せっかくの題材をどれだけ作品に活かせるのか? というところを注目して2巻以降も、と言う感じだろうか。あと、ヒロインであるしおんの、あまりにも可愛いが故に、色々な人が夢中になって、みたいなところももっと活かしてほしいかな? と。

No.3487

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