(書評)王手桂香取り!2

著者:青葉優一

王手桂香取り! (2) (電撃文庫)王手桂香取り! (2) (電撃文庫)
(2014/06/10)
青葉優一

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「頭が高い! 我こそが真の将棋神、女王である!」 中学校将棋団体戦の東日本代表に選ばれた歩の前に現れたのは、王の駒娘である女王。高圧的な態度ではあるものの、来るべき決勝大会に向け、鍛えてくれるという女王の下、練習に励むこととなる歩。その一方、憧れの先輩・桂香とも距離も縮めていって……
なんか、2巻は女王のキャラクターがすべて、という感じがしたのは私だけ? とにかく、美味し過ぎるキャラでしょ。
冒頭の内容紹介では、高圧的とか書いたし、実際、登場シーンではかなり辛辣な言葉とかもどんどん出てくる。出てくるのだけど、いざ、修行が始まるとむしろ凄く有能な教師と言う感じであっという間に高圧的な印象が消えていく。そして、桂香とのデートに行きたい、とか、そういうような話についても理解を示してみたりとかで、むしろ、良い人オーラを感じてしまう。
いや、それだけだと普通に感じるかもしれないけど……そこに微妙にズレたキャラが加わるのに美味しい。何しろ、なぜかケーキが大好きでそれで買収されたり、歩と桂香とのデートの周辺をうろついて、しかも、はっきりいえば、バブル時代のボディコンみたいな格好で喫茶店でケーキ食っていたり、カラオケ屋で歌いまくっていたり……とやっているんだから。マジメなんだか、ボケなんだか、よくわからんけど、存在感抜群のキャラが光りすぎ(笑)
その一方で、将棋のほうは、プロ予備軍の集団とも言える「奨励会」に入ったとしてもトップクラスではないか? という西本が相手。1巻の相手である二階堂は、過去の戦績から明らかに「避けている」戦法があり、それをついて、というものだったのに対し、今回はそういう欠点らしき欠点も見当たらない。ただ、圧倒的に強いが故に、先手を取られた経験が少ない、というだけ。それをつこう、というのだから難易度は遥かに上。その強い相手に正攻法で挑んでいく辺りは、スポ根モノ的なものがあって楽しかった。
ただ、それだけに、やっぱり将棋の定跡とか知らないだけに何となくのイメージで終わってしまう自分が悔しい。何となく、でも楽しめているから凄いのは事実としても。
話としては、何か3巻で終わりそうな雰囲気もあるのだけど、しっかりとまとめてくれるなら、それでもいいのではないだろうか?

No.3501

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