著者:縹けいか
秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーへと送り込まれた少年・アラン。彼は、サーシャという名を与えられる。大人への憎しみ、孤独、イジメ……そのようなものが蔓延するドケオーで、彼はマノンという不思議な少女と出会う。不気味な目をしたマノンの相談役・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのでは? という疑惑にとらわれたそのとき、アランはある決意をする……
正直なところ、序盤は設定とかがよくわからずに混乱した。冒頭、アランがドケオーに入るところから始まる。ただ、登場人物の名前がそもそも、外国人っぽい名前。さらに、ドケオーって何なのか? モーテという病気が何なのか? というのが、それほど設定を示されることなく入ってくるのでイマイチ何なのかよくわからなかった。ただ、それでも、アランの視点で不穏な雰囲気だけが綴られていく。
それが、中盤、主人公が交代し、1年前から……で、物語が展開することで、その辺りが回収される。1年前、短い時間であったとしても、とても大切な人が出来た。しかし、それが今度は彼を縛る枷になり、悲しい運命に翻弄されていく……
ここに来て、ドケオーとは一体何なのか? モーテというものがどのようなものなのか? そして、そのモーテを巡っての大人の側の汚い思惑……。その中で彼は、まっすぐな思いだけで動くのだが……
ネタバレなしで書こうとすると難しいな(笑) でも、先に書いたようにモーテという病があることによって、様々な思惑が蠢き、それが少年達にも伝染してしまう。そんな雰囲気の中で、一途な思いを抱き続けるが故に苦しくなっていく、というのが何とも言えずに息苦しい。そして……
先に書いたように序盤がちょっとわかりづらい。そして、最後が上手いこと行きすぎとも思う。でも、それを差し引いてもよかった。
No.3519

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秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーへと送り込まれた少年・アラン。彼は、サーシャという名を与えられる。大人への憎しみ、孤独、イジメ……そのようなものが蔓延するドケオーで、彼はマノンという不思議な少女と出会う。不気味な目をしたマノンの相談役・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのでは? という疑惑にとらわれたそのとき、アランはある決意をする……
正直なところ、序盤は設定とかがよくわからずに混乱した。冒頭、アランがドケオーに入るところから始まる。ただ、登場人物の名前がそもそも、外国人っぽい名前。さらに、ドケオーって何なのか? モーテという病気が何なのか? というのが、それほど設定を示されることなく入ってくるのでイマイチ何なのかよくわからなかった。ただ、それでも、アランの視点で不穏な雰囲気だけが綴られていく。
それが、中盤、主人公が交代し、1年前から……で、物語が展開することで、その辺りが回収される。1年前、短い時間であったとしても、とても大切な人が出来た。しかし、それが今度は彼を縛る枷になり、悲しい運命に翻弄されていく……
ここに来て、ドケオーとは一体何なのか? モーテというものがどのようなものなのか? そして、そのモーテを巡っての大人の側の汚い思惑……。その中で彼は、まっすぐな思いだけで動くのだが……
ネタバレなしで書こうとすると難しいな(笑) でも、先に書いたようにモーテという病があることによって、様々な思惑が蠢き、それが少年達にも伝染してしまう。そんな雰囲気の中で、一途な思いを抱き続けるが故に苦しくなっていく、というのが何とも言えずに息苦しい。そして……
先に書いたように序盤がちょっとわかりづらい。そして、最後が上手いこと行きすぎとも思う。でも、それを差し引いてもよかった。
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