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(書評)視ル視ルうちに好きになる

著者:扇風気周

視ル視ルうちに好きになる (電撃文庫)視ル視ルうちに好きになる (電撃文庫)
(2014/06/10)
扇風気周

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木島高校には、「普通じゃないモノ」を視る事が出来る少女がいる。夕日が落ちていく放課後、教室でたたずむ神崎早苗は、相談に訪れる相手の「未来」を視る事が出来る。「生命」が見えることで、未来に絶望した少年・三島洋平と、早苗は……
一応、連作短編みたいな形になるのかな? まぁ、1編目で明らかになるから書いてしまうと、主人公である洋平は、既に「人ならざる者」となっている存在。他者の「生命」を見ることが出来、最終的に死の結末を知ることが出来る。そして、時にその生命を奪い、また、与えることが出来る存在。
何と言うか、7編あるのだけど、結構、色々なパターンがある、というのがまず読み終わって感じたこと。
1編目は、洋平のキャラクター紹介みたいなものもあるのだけど、どちらかと言うと異能バトルみたいな形になる。かと思えば、2編目は、その力を使って、心に抱えたまま死別した恋人同士の最後のやり取りを実現する。一方で、早苗の過去を描いた話だけど、なんか、弟君が健気過ぎて可愛い(笑)そして、洋平が実体化した6編目は、文字通り、ただハートフルな話。多少、恋愛関連のネタが多いとは思うのだけど、かなりバラエティに富んだ話になっている。
ただ、正直、ちょっと各編のエピソードが短いこともあり、バラけた感があるかな? というのが1つ。そして、もう1つ、早苗の過去とか、そういうところはエピソードとして出ているのだけど、実はあまり洋平との関係が掘り下げられていない、というのが気になるところ。この辺りは、2巻以降で描くのかな? はっきり言って、嫌いじゃない。けれども、ちょっとアッサリしている感があったので、2巻では、3編~4編くらいで二人の関係性とかが掘り下げられていたらうれしいな……と思うところ。

No.3556

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