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(書評)ナイト&シャドウ

著者:柳広司

ナイト&シャドウナイト&シャドウ
(2014/07/09)
柳 広司

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知力、体力、先を読む能力。すべてにおいて超一流のSP・首藤武紀は、米国・シークレットサービスにて異例の研修を受けることとなった。そんな彼がワシントンDCについて早々、銃規制を求めるデモ隊に突っ込んでいった暴漢を制圧し、女児を救出する。しかし、その暴漢は大統領暗殺を示唆する写真を持っていて……
うーん……つまらないわけではないのだけど、何か物足りない。そんな感想になる。
テンポとか、そういうものは非常に良い。物語は、デモ隊でおきた暴漢事件で姪を首藤に救われた日本人写真家の美和子。そして、首藤の世話係となるバーン捜査官の2人の視点で綴られる。
とにかく、冒頭の紹介文でも書いたけど、首藤が完璧超人状態(笑) エリートとは言え、所詮、安全な日本での行動だから……と高をくくっていたバーンの期待を裏切り、自分よりもはるかに高いレベルで試験をクリアしていく首藤。一方、美和子は、首藤、そして事件に興味を持って首藤に接近するが、どうにも彼の思惑が読めない……。そのような中で展開していく。
それ自体は楽しいし、テンポとかも悪くない。ひっくり返しとかもあるし。けれども、どういも薄味と感じてしまうのだ。
というのは、あまりにも首藤が完璧すぎてその意味での意外性とかが低いと感じる、というのが1つ。しかも、何か、シークレット・サービスの薀蓄とか、そういうので尺を稼いでいるような、そんな感じがしてしまったのだ。その辺で、どうにも薄味という感想になってしまう。
何か、著者の作品で言うと本作と同じ講談社から発売された『キング&クイーン』的な読後感だった。

No.3557

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