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(書評)逆説探偵 13人の申し分なき重罪人

著者:鳥飼否宇

逆説探偵―13人の申し分なき重罪人逆説探偵―13人の申し分なき重罪人
(2005/08)
鳥飼 否宇

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人口の割に犯罪の多い綾鹿市。そんな市の治安を守る刑事の五龍神田には、特殊な情報源がある。その情報源は、中央公園に十年以上いるホームレスのたっちゃんと新入りホームレスのじっとく。たっちゃんの情報と、じっとくの一言で事件の真相が見えてくるのだが…。
という連作短編集。
変な言い方だが、読んでいて思った最初の感想は「案外、ふつ~」ってことだったり。
いや、結構、事件そのものはツッコミどころの多い「脱力系」のオチのものはあるし、また、じっとくからのヒントを受けての推理が物凄いぶっとんだ方向になってしまったり…と、そういうものは多いのだけれども、それでも、鳥飼氏の別作品、例えば、『痙攣的』の凄まじいまでにぶっ飛んだ展開や、『昆虫探偵』のような設定そのものが極めて特殊な作品世界を予測して身構えていただけに、多少、拍子抜けした部分がある。とは言え、普通の作品からすれば、十分にぶっ飛んでいるんだろうけど。
物語としては、良い意味で「ワンパターン」を踏襲している。事件が発生し、それに当たる刑事の五龍神田(これで苗字)。事件の捜査をする上でホームレスのたっちゃんらにも聞き込みに行く。そして、そこでの情報、じっとくの一言に天啓を受けて…と。ただし、そのままストレートに行かないことも多く、微妙にずれていたり、と、そういう部分の楽しさはある。
これは…鳥飼氏の作品をどの程度、読みなれているか、にもよるのかも知れない。あまりに意識し過ぎると、「あれ?」という感じだろうし…そういう意味じゃ、鳥飼氏初心者向け…なのかな? (よくよく考えると、ちょっと意味不明なまとめだが)

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