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(書評)○○○○○○○○殺人事件

著者:早坂吝


○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)
(2014/09/04)
早坂 吝

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フリーライター・成瀬のブログの常連達が集う小笠原でのオフ会。公務員である沖も、その参加者として島へと向かっていた。参加者である大学院生の渚と両想いになりたい、という願望を抱いて……。そんなオフ会に今年は、成瀬の恋人だという少女・らいちも予想外の参加をすることになり早くも波乱含み。そして、島に着いた翌朝、参加者の二人が失踪し、さらには殺人事件まで起きて……
第50回メフィスト賞受賞作。
なんじゃこりゃ(笑) 冒頭、著者からの挑戦状が綴られている。そこで書かれるのは、このタイトルである「○○○○○○○○殺人事件」の「○○○○○○○○」には何が入るのか? というもの。つまり、タイトルあて、というわけ。でも……事件の真相に関係があるといえばあるけど……わかるかーい!! 他のものでも、別に問題ない気がしてならんぞ!
ぶっちゃけた話をすると、結構、読みづらいな、というのを感じた。基本的には、主人公である沖の一人称視点で綴られるのだけど、ごく普通の青年という感じだったのが、いきなり「南国モード」とか言って喋り方が替わってみたり、はたまた、らいちに対してビッチだの何だのと延々と言い始めてみたり……。さらに、途中に挟まれる神視点(?)での解説の妙なノリだったり……。一応、それらもしっかりと伏線にはなっているのだけど……どうにも人を選ぶような文章だと思う。正直、ウザッ、と感じた部分が結構あるし。
その上でのトリック。そのトリックが可能になるのは、この作品の仕掛けがあるからこそ。普通の作品ではトリックがトリックにならない、というその方法論は見事ではある。あるんだけど……はっきり言ってくだらねぇ(褒め言葉)
歴代のメフィスト賞を見ていても、すっげーバカミスとか、そういうのは多いのだけど、第50回という記念すべき回を象徴するようなバカミスだったといえるだろう。……インパクトは抜群だ。良くも悪くも。そういう意味でも、メフィスト賞らしい、といえるのかも。

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