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(書評)ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6

著者:野村美月


ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6 (ファミ通文庫)ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件6 (ファミ通文庫)
(2014/09/29)
野村 美月

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竜樹、聖羅が出席するロマンシアの音楽祭へ同行することになったシャール(とギルマー)。船上での聖羅との楽しい時間を過ごすものの、いざ、たどり着いたロマンシアでは竜樹、聖羅、ギルマーの3人によるシャール争奪戦勃発!? そんな中、シャールの前に、「世界を救って欲しい」という赤髪の美女が表れて……
「やや長編風味」「ちょっぴり冒険ファンタジー」と著者はあとがきで書いているのだけど、ちょっぴりどころか、長編でシリアスな物語になっていませんか?
いや、聖羅、竜樹、ギルマーのシャール争奪戦。さらに、竜樹と、彼のことを女だと思っているポーラローズ姫のあれやこれ。ギルマーのことを勇者だというヨルンと名乗る少年(?)のやりとり。そういうところは、相変わらずだし、妙に倒錯した人間関係とかはこれまでの積み重ねが活きていると思う。途中に挟まれるエーレンの面々からの手紙とかもほほえましさを感じる。
でも、終盤、(本物の)グリンダが世界を滅ぼしてでも、という行動。それを止めるためのシャールの行動。さらには、その中で明らかになってくる異世界との繋がり、なんていう世界観そのものを揺るがしかねない話、というような辺りのインパクトが強すぎて、いつものコメディ色が薄く感じてしまう。場面場面を見れば、決してそんなことはないはずなのに……
ただ雰囲気として、この作品、そろそろシリーズ完結が近づいている、というのを強く感じるところ。何しろ、グリンダが表舞台に現れた上に、今回、ラストシーンでシャールが、自分は偽者であることを告白してしまったからね。まぁ、竜樹、ギルマーとも、シャール以外のお相手(?)が出来た感じだし(ギルマーは相変わらず、勘違いが混じっているにせよ)、その辺は上手くまとまりそう。
となると、あとは、グリンダのことで、となるのかな?
……実は身分と言う問題もありそうな気がしないでもないけれどもさ……

No.3566

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