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(書評)レオナルドの扉

著者:真保裕一



イタリアの田舎町で若き時計職人として様々な機械の修理を請け負う少年・ジャン。そんな彼は、村長の息子・ニッコロや、医者の娘・マドレーナらと共にレオナルド・ダ・ヴィンチの発明の再現に挑戦していた。しかし、そんなある日、フランス軍が侵攻してきて、ジャンが幼い頃に失踪した父のことを言えと脅される。父の失踪には、レオナルド・ダ・ヴィンチの遺したノートが関わっていて……?
著者がかつてアニメ制作会社に勤めていた頃に出版社に持込をしていた漫画の原作案を元に書き下ろした、という作品。最近でも、著者は『ドラえもん』の劇場版の脚本を勤めたりしているわけだけど、そういうどちらかと言うと子供向けアニメの原作になりそうな気がする。私が普段見ているような深夜アニメではなくて、夏休みとかにやっている子供向けアニメ映画みたいな感じ(笑)
とにかく、物語はひたすらにアクションシーンが続く。冒頭、ジャンが暮らしている町にフランス軍が侵攻。自分を捕まえよう、というフランス軍から逃げ、彼らが探しているタペストリを守ろうと奮起。謎の修道女・ビアンカも乱入する中で敵から逃げ、さらにダ・ヴィンチのノートを守るべく次から次へと戦いを繰り広げる……という物語。
勿論、フランス「軍」だから相手は軍人。一方、ジャンは時計職人の少年。普通に戦えば勝てない。けれども、ダ・ヴィンチの遺した資料などから発明品を作り、はたまた、冷静に周囲を見回して意表をつく方法で相手を翻弄してやっつける。そういうところも、子供向け冒険活劇、という感じ。
まぁ、良くも悪くもシンプルなのでハッキリと好みが分かれそうな気がする。
というか、著者の作品ということでもっと重厚なものを想像する人が多いと思うのだけど、それとは全く違う。一般の角川書店の単行本という体裁じゃなくて、同じ角川グループなら「つばさ文庫」とかで出ていたら大分、困惑とかはなかったんじゃないかと思う。

No.3724

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