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(書評)人類最強の初恋

著者:西尾維新



人類最強の請負人・哀川潤。強くなりすぎたが故に、各勢力が牽制し、仕事を回さなくなってしまった結果、彼女は仕事を失い、そして、危機へと陥ってしまった。そんなとき、東京を崩壊させる何かが彼女を直撃。それは……(『人類最強の初恋』)
著者のデビュー作である「戯言」シリーズで活躍した哀川潤を主人公としたスピンオフ……で良いのかな? 一応、『初恋』と『失恋』の2編を収録。
うーん……なんか、微妙な感じ。
『初恋』は、冒頭に書いた形で物語が開始され、哀川潤を直撃したのはどうやら、宇宙人らしい。しかし、それはデジタル機器では観測することが出来ず、直接、それに会うものにしか姿を確認できない。そして、その姿を直接、見たものは、しかし、それぞれがまったく別の姿として認識してしまっている。それも、見たものが理想とするような容姿などをして……。そんな存在と、哀川潤は相対することになったのだが、その宇宙人(?)は、「人類を滅ぼす手伝いをして欲しい」と哀川潤に語りかける。
このエピソードは、ある意味、「初恋」なんだろうな、とは思う。哀川潤が、相対する相手は何者なのか? そして、人類を滅ぼそうとする目的は何なのか? ある意味、著者らしい、キャラクター同士の掛け合いの中でそれを導き出して、の、真相と、哀川潤の行動っていうのは、初恋、なのかもとは思う。まぁ、話の内容の割に、長い、という感じはしたけれども。
一方で、その『初恋』の後、なぜか月へ行くことになったものの、そこに実質的に置き去りにされた、というところから始まる『失恋』。そこで、岩の形をした宇宙人(?)に襲われる……
こちらは、正直、何が失恋なのかよくわからなかった。『初恋』の方は、哀川潤そのもののことにも触れられていたけど、こちらは単純にピンチになって、さらに謎の宇宙人が来て……ってだけだからなぁ……
これ、もしかしたらシリーズ化するのかも知れないけど、正直、1巻目としてのつかみはかなり微妙、といわざるを得ない。

No.3760

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