(書評)ブラッディ・ウェポンズ2

著者:築地俊彦



高校生でありながらも、武器商人。そして、父親が売り払った武器を買い集める流壱。彼が情報屋を通して手にした依頼は、父がかつて売り払った地雷の回収。凄腕ハッカーのリックが手にした情報から、地中海・キプロスへ向かう流壱たちだったが、そこに地雷はなく、代わりに弟・司麻の影がちらつき……
これで完結……ではないよね?
1巻では、どちらかと言うと流壱がどういう人間なのか? その仲間は? そんなところが主で、世界的な武器商人という割に舞台は学校という狭い空間でのドンパチだったのだが、本作はキプロス、中東、そして、ギリシアと舞台を移しての転戦。いかにも世界的な、と言う感じで楽しかった。あとがきで、著者が『007』シリーズのように、と述べているのだけど、まさにそんな感じ。
物語の筋はシンプル。先に書いたように、地雷を回収するためにキプロスへ向かい、そこは空振り。しかし、次なるヒントと、弟・司麻の影。そして、次へ行き、やはり空振り。地雷の代わりにあったのは、手当たり次第にかき集められた誘拐された子供たち……
多分、こんな感じになるんだろうな、という展開。そして、地雷云々の真相。この辺りは、結構、予想しやすいものではある。けれども、著者が書いている通り、アクション主体の映画というような感じでテンポ良く進んでいくので、これはこれで楽しく読むことが出来た。多少、運頼み、と言う感じはするのだけど、それを言うのは野暮だと思うし。
ただ……物語的に、主人公・流壱の宿敵と言うべき弟・司麻との対決が、ほぼここで完璧に決着がついちゃったんだよな……。仮にこれで生きていた、としても、これ以上何かを出来ると思えないしなぁ……。これは、ここで完結なのかどうなのか……
あとがきでは、特に触れられていないのだけど……、さて、どうなのか……? 次巻が出れば読むつもりだけど。

No.3801

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村



スポンサーサイト

COMMENT 0