(書評)はてな☆イリュージョン3

著者:松智洋



星里家で住み込みの修行に来たはずが、まったく奇術の修行が出来ない真。一方、はてなもまた自らのアーティファクトであるマフくんの力を発揮できないことに悩んでいた。そんな中、はてなの父・衛の師であるグレゴリーが来日する。しかし、弟子入りするには、それなりの実力を示すことが必要となる。一方、はてなの母と対立する叔母・メイヴもまた、はてながアーティファクトを使うためには試練を与えて……
ということで、「試練のとき」という表現がピッタリくるような第3巻。冒頭に書いたように、真、はてな、両者に試練が、という話。まぁ、真については、結構、アッサリと解決しちゃうため、はてなの問題がメインになるわけだけど。
アーティファクトを狙う存在は沢山いる。そして、その存在から自らを、屋敷を守るためには、アーティファクトを使いこなし、それをのけなければならない。もし、それが出来ないのであれば、全てを放棄し、安全な場所で暮らす方が良い。そのための試練を、対立しているはずのマライアははてなに課す。
そんな中、ひたすらにはてなたちを手伝うエマ。しかも、その手伝い方は、自らの、最も大事なメイド服(の形のアーティファクト)を試練の材料として出す、というようなことまでして……。その理由は? はてなの母が、エマに愛情を注ぎ、そして、その亡きエマの母の愛情を組んでアーティファクトを作った。そして、そんなエマが今度ははてなに……。そういう愛情の連鎖というのが回っていった、という結末は凄く暖かい。その辺りは凄くよかった。
ただ……いかんせん、登場人物とかが限られすぎていて、世界観が狭く感じられてしまう。そもそも、マライアの立ち位置って何なの? って感じだし。先に使いこなせないなら、中途半端な状態が最も危険。これは全くその通りなのだけど……そもそも、これまでアーティファクトを狙う存在として現れたのはマライア自身じゃないか、って状況になっているだけに……
この辺、今後、明かされるのかなぁ?

No.3809

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