(書評)何かが深海からやってくる 8月の迷惑な侵略者たち

著者:宮澤伊織



高校生ながらサメの研究者として名を馳せる澪。幼馴染の澪を手伝うため、夏休みを利用し、小笠原の島へとやってきた竜一は、上陸直前、ひょんなことから奇怪な生物に腕をかじられてしまう。その夜、島には奇怪なサメが上陸し、人間を襲う事件が発生。かじられたことで、謎の力を手に入れた竜一は、光のサメと闇のサメの争いに巻き込まれていって……
なんか、色々なところがカオスだなぁ。
普段、ラノベレーベルの作品についても、イラストについて語ることはない自分だけど、これについては語らねば仕方があるまい。表紙にはヒロインの澪のイラストがあるのだけど、澪を初めとしたヒロインのイラストよりもサメのイラストの方が多い(笑) いや、作品自体が一種のホラーアクションとか、パニックアクション的な要因もあるので、それはそれでアリかもしれない。ただし、このサメはどう見てもマグロだ!(笑) マグロの背びれをフカヒレにしてサメとして通すな!!(笑) 目の部分に突起をつけてシュモクザメと抜かすな!!(笑) イラストだけでこれだけツッコミどころだらけになる作品は珍しい。
ストーリーの方も徹頭徹尾、B級テイストを貫く。
先に書いたマグロにしか見えないサメに、なぜか手足がついて地上へやってきて襲いかかってくる。それだけでもカオスなんだけど、主人公は謎の生物にかじられたことでサメの力を手にした「光のサメ戦士」となり、水中でも自由自在に動けるように。そして迫り来る闇のサメとの抗争に巻き込まれていく……
これだけでも十分にB級テイストたっぷり。でも、それだけじゃなく、そこにナチスの秘密研究所が出てきたり、真の力を手にするために改造手術を受けたり……とか、良い意味で無茶苦茶。挙句、ヒロインのはずの澪って、ヒロインなのに出番が殆どないし(笑)
よくよく考えると、この作品、ラノベ作品として刊行されるタイプの作品のお約束をかなり外している、という意欲作といえるのかもしれない。カオスなB級作品が大好きだ、っていうなら楽しめる……はず。
あと、表紙は水着です。

No.3811

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