(書評)吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる4

著者:野村美月



「オレ、もう一人でも大丈夫です」 文化祭公演のあと、綾音へと次げた詩也。その言葉に動揺を隠し切れない綾音。スランプ状態の綾音を抱えたままクリスマス公演への準備を進めるチーム・レガリテ。そんなとき、詩也と入れ替わるようにレガリテを離れたかつての「女王」、乃木坂カレナが客演という形でクリスマス公演に加わることなり……
3巻で、詩也の側が、自分は人間ではない。それは、人間である綾音と一緒にいることが不可能だ、ということを悟ったわけだけど、そうなると今度は綾音のターン(笑) 物語が一気に動いた、という印象。
これまで、どちらかと言うと詩也を優しく支えてきた綾音。そして、詩也視点で物語が綴られている、ということもあるのだけど、詩也が一方的に綾音に心を寄せていて……という感じだった。それが、冒頭に書いた一言で一気に逆転。元々、詩也が綾音を傷つけないように、というところから始まった言葉だけど、却ってそれが綾音を苦しめてしまう。しかも、追い討ちをかけるように戻ってきたカレナが、クリスマス公演へ向けての練習などで詩也と色っぽいシーンを演じたり、はたまた、詩也が雫とデートしている、ということを目撃してしまう。そして、それがますます……
両者が相手を想って……っていうのが悪循環へ。なんか、両想いだからこそ、というのはお約束の展開ではあるけど、綾音側の視点が明らかになり、で一気に両者が近づいた。しかも、詩也が、自分自身のことを吸血鬼であると告白してしまったわけでもあるし。そして、そんな物語に『エロスとプシケー』という演目。全てが繋がったのは見事と言うか何と言うか……
5巻で完結らしいけど、今回、ここまで話が進んでしまうと、あとは雫との話と、微妙にばら撒いた女性陣とのフラグくらいだから仕方がないのかな? と感じる(あと、打ち切りっていうよりは、著者の体調の問題とかもあるのかな? とも……)
と、ここまで書いてきて、最後に言うと……この巻で、そういうところ以上に強く感じたのは……
乃木坂カレナ、めっちゃ良い女やね!!
だったりする(笑)

No.3819

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