(書評)碓氷と彼女とロクサンの。

著者:阿羅本景



「このロクサンを、女子高生だけで運行するんだ!」 廃止された路線に、伝説の電気機関車を走らせるという壮大な計画に参加することとなった志賀真。れっきとした男である真が、参加する理由は、楽しそうに鉄道の魅力を語る少女・浅間夏綺がいたから。しぇるぱ部の面々と真は、新たなる伝説を作っていくことになる……
あとがきで、著者が、鉄道に詳しくないので不安だった、とのことなのだけど……正直、私自身が鉄道とかに全く詳しくないので作中に出てくる薀蓄とかに「へ~」と思いつつ、それが正しいのかどうか、そして、どのくらいのレベルの知識なのか、すらわからなかった(笑)
と、その辺の評価はさておいて、物語そのものはすごくまっすぐな話だな、という印象。
物語は冒頭に書いたように、鉄道について楽しそうに語る夏綺に惹かれ計画に参加することになった真が、しぇるぱ部の面々と共に色々としながら路線復活を目指す、という話。しぇるぱ部に入るものの、マニアックな知識についていけず、また、運転シミュレーションでも散々な出来。そこで一度は挫折しかけ、しかし、夏綺の夢を聞いて踏みとどまる。さらに、女っぽい顔を活かして(?)、真が女装しての広報活動に、それに怒った姉との対立。そして、危機を前に……
多少、道中のアレコレがあまりにベタだなぁ、と思うところはありつつも、やっぱりそういう王道な展開だからこその安定感なのだろう、とも同時に思う。そして、多少、駆け足気味かもしれないけど、最後にちゃんとそれを動かして、というのも良いし。もっとも、最初にも書いたように、私は鉄道の知識とかがあまりないのでマニアックな薀蓄とかはあまり頭に入っていないのだけど。
しかし、丁度、イラストレーターが同じ、ということもあるんだけど、頭に浮かんだのは「レールウォーズ」(と言っても、私はアニメ版しか見たことがないが) そして、そのアニメ版でも碓氷峠ってのは出てきたんだけど……そういうところで考えると、碓氷峠っていうのは、鉄道好きにとって、大きな意味のある場所なのだろう、というのを思う。……私にとっては、峠の釜飯の方が印象が強い(ぉぃ)

No.3827

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