(書評)金属バットの女

著者:ちゅーばちばちこ



5月のクソ暑い日、駅のホームで世界一可愛い娘と出会った。翌朝、起きると家族は殺されていた。そして、そこには金属バットを手にしたその娘が。世界を滅ぼす「試験官」という化物を倒し、人類を救う彼女は、替わりに気分次第で人間を殺すことも許されている。そんな彼女と一緒に暮らすことになって……
第9回HJ文庫大賞特別賞受賞作。
なんか、こんな作品、一昔前に良く見かけたなぁ……という感じ。
物語の設定は、冒頭に書いたとおり。ヒロインである椎名有希は、世界を滅ぼすという化物「試験官」を倒すことが出来る唯一の人間。「試験官」は全部で13体おり、それを倒すことが出来る代わりに様々なことが許されている。例えば、気まぐれに人を殺すことも。なので、次々と人を殺す。通りすがりの人を、ただ何となく、で。そして、主人公・芦原幽玄は、そんな有希に気に入られ、一緒に暮らすことに……
ごくごく平凡な少年である幽玄。ただ、一つの平凡じゃないところは、有希に気に入られたこと。もし、有希が心変わりをすればあっという間に殺されてしまうかも知れない。家族を有希に殺されたことによる恐怖も、恨みもないわけじゃない。けれども、有希は自分が一目ぼれした存在でもある。
そんな状況のまま、物語が淡々と進んでいく。
なんか、設定とかは『新世紀エヴァンゲリオン』とか、あのあたりの影響を強く感じるし、メタ視点での展開とかはいかにも00年代に良くあった感じ。それらを取り入れて、最後まで読ませる辺りは上手いのだけど……結局、よくわからん(笑) 昔は、こういう作品に解釈を入れようとしていたのだけど、おっさんになった私は、もうそれを放棄することする(笑)
「考えるな、感じろ!」
そんな感じの作品だよね、きっと……

No.3864

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