(書評)妹さえいればいい。3

著者:平坂読



妹モノの作品ばかり書いている妹バカ作家・羽島伊月。アニメ化された作品で大ダメージを受けた作家仲間の不破春斗から、恋愛相談を持ちかけられたり、原稿の締め切りに追われたり、天才イラストレーターのぷりけつに、「千年に一度のケツに出会った」と言われたり……。そんな日々を描いたシリーズ第3作。
なんか、恋愛関係とかのところに重点を置いてきたな、と感じる3巻目。2巻目は、伊月が新作執筆に苦戦していて……というのがストーリーラインにあったのだけど、本作はその部分が恋愛模様に変わった、というか……
何しろ最初のエピソードが、春斗が京のことを……というところで、その中で、京の誕生日パーティーをしたり、京と春斗を一緒にするために、ダブルデートの形にしたり……というようなエピソードが続くため。そして、妹バカという点ばかりが強調されたこれまでの伊月の中で、そうではない女性を……という瞬間を感じさせる『主人公になりたい』というエピソード。まぁ、ぶっちゃけ、このエピソード、前半は酷いったらありゃしないけど(173頁のイラストは凶器を感じるレベルだ)、そこからのトーンの変化が印象的。……まぁ、このテーマ自体は、私が過去に読んだ某シリーズでも出ていた話ではあるのだけど。
一方で、未だによくわからないのが、伊月の家族関係。
そもそも、千尋がなぜ隠しているのか? というのは謎だったわけだけど、それは相変わらず。一方で、今回、一緒に水族館に行って、というエピソードの最後を見ると、少なくとも伊月は実家を嫌っている感がある。ただ面倒だから帰らない、とかじゃないその辺りって何だろう? 何か、凄く重要な気がするし、そうでもないような感じもあるし(ぉぃ)
そういう意味で、キャラクター周りの掘り下げを主にしてきた感じ。逆に言うと、作家関連の話ってあまりなかったように思う。「あらすじ」の話くらいかな? と……
正直、シリーズとしてどこへ向かっているのか相変わらず良くわからないな、というのはあったりする。

No.3866

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