(書評)アオイハルノスベテ4

著者:庵田定夏



12月を迎えた輪月高校に訪れた唐突に告げられた言葉。それは、輪月高校の廃校、そして、旧校舎の解体。高校がなくなったら、シンドロームは? そして、自分の命は……。浩人は動揺しつつも、生徒会長の瓜生と手を組み、抵抗するのだが……
3巻から一気に作中の時間が経過し、もう12月。そして、前巻である程度、物語の概要がかなり明らかになっていたこともあり、ほぼ完結と言った趣。まだ続きはあるみたいだけどね。
突如、出現した輪月高校の廃校問題。その理由としてクローズアップされるのが、「シンドローム」の存在。それを市長を初めとする大人たちは問題視し、なくしてしまおうと画策する。「廃校阻止」それは、シンドロームを問題視する生徒会長も、消し去るべきではないという浩人たちも思いは同じ。そして、少なくとも騒動を起こさない、ということ、その上で、廃校阻止のための行動を。しかし、それを汲んでの署名は却って旧校舎解体などを推し進める結果になってしまって……
作中で浩人自身も言ってるんだけど、廃校にするにしても新入生の募集停止とかじゃない、とか、はたまた、旧校舎解体を普通に生徒がいる時期に行うとか、おかしなところは一杯。シンドロームを問題視するのはわからんでもないけど、ちょっと強引かな? という気はした。
ともかく、その旧校舎の解体が始まるとシンドロームに変化が……。ただの幻影に過ぎなかったそれが、現実化。さらに、その力に乗せられ、暴走してしまう生徒まで現れて……
暴走し、問題を起こせば廃校はますます決定的に。しかし、力に乗せられて暴走し、旧校舎に立て籠もる生徒が現れる中、予言によって見えたのは浩人が倒れている、という未来。それでも、浩人は、仲間と共にその立て籠もり犯を制圧するために旧校舎へ向かう。
前巻での、「やり直し」のときの出来事。そして、それは再び? その一方で、やり直したからこそ、の浩人の決意、と言う辺りは素直に熱かった! そして、それをひっくり返すための策略も良い。それまでのシンドロームが、生徒達の「集団ヒステリー」扱いなら……
浩人自身の「やり直し」とか、そういうところがしっかりとまとまり、物語としてはほぼ一区切り。ただ、この巻で出てきた「シンドロームの意思」(?)とか、そういうのにも説明がつくのかな? と……

No.3889

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