(書評)恋をしてはいけないゲーム、振られてもきみに恋をする

著者:七烏未奏



1年前に失踪した初恋の人との合言葉が記されたメール。そこには、世界の行方を占う「アカイイトゲーム」の開幕が告げられていた。直後、それを受け取った神代求無にゲームの影響なのか惹かれてくる不思議な能力に目覚めた少女達。疎遠だった幼馴染、妹を自称する少女、学校でも評判の美少女。彼女らの誰かと結ばれ、口づけをすれば、世界は終わりだというのだが……
カラーイラストのエロ率が高いのは気にしちゃいけない気がする(笑)
ライトノベル、アニメ……こういう作品で多いパターンの一つが、一人の主人公に複数の少女が言い寄って、でも主人公はなびかない、という「ハーレムもの」と言われるもの。特に、本書を出しているMF文庫Jというのは、殆どがそのパターンというイメージがある(偏見だという異論は認める) 基本的には、その状況というのは主人公の鈍感さ故に、ということになるのだけど、そうではなくて、その状況を維持し続けなければならない、という設定にしたら……というのが本作なのかな?
まあ、はっきりいって、かなり嫌な設定ではあると思う。元々、主人公に対する淡い思いというのは、それぞれの少女にあったけれども、それがゲームの影響で大きく活性化。しかも、そのゲームの発端が、参加者の少女たちではない、主人公の想い人。失踪してしまった主人公の想い人へのヒントがあるので、主人公自身も降りるわけにはいかない。でも、結ばれたらアウト。主人公は説明するのだけど、でも、それで収まるわけではない……。よくよく考えると、物凄く嫌な設定でしょ?(笑)
と、設定の嫌さ、とかはあるのだけど、意外とスイスイと読めるのは、先に書いたエロだったり、はたまた、異能の力だったりと入っているためだと思う。良くも悪くも、「普通のハーレムもの」っぽい部分を残していることで、軽さが出ているのかな? と感じる。個人的には、とことん重い話でも良いのだけど。
話としては、3人のヒロインのうち、幼馴染の回のようで、正直、物語の設定とか、そちらの方がメインになってしまった感じでちょっと残念。終盤に出てくる、彼女の想いっていうのはよくわかるのだけど、中盤くらいまでがゲームの説明になったからなぁ……。
ただ……そもそも、「世界の終わり」っていうのが何なのかもよくわからないし、そういうのも含めて2巻以降の注目点、となるのかな? と……

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