(書評)マルクスちゃん入門

著者:おかゆまさき



欲望多き魔法使いの少年ハテテルは、片想いの女子高生・間宮碧と結ばれるべく、愛の使者ナイチンゲールの召喚を行う。しかし、成功した、と思われたとき、割り込んできたのは変態性癖哲学者のカール・マルクス! しかも、ナイチンゲールの魔力でハテテルとマルクスが結ばれる方向に暴走してしまっていて……。
カール・マルクスと言えば、友人であるエンゲルスと共に『共産党宣言』などを記した人物として知られる。……世界史やら政治学やらの基礎中の基礎知識。そして、本書は……
全く関係ない!
いや~……なんか、テーゼだの、何だの、それっぽい言葉は出てくるんだけど、特に共産主義とか関係ないからなぁ……。
先に書いたように、ハテテルとマルクスちゃんは、ナイチンゲールの魔力の暴走によって互いに惹かれあう状態になってしまう。そして、その状況はだんだんと進展していく……。それを防ぐためには、3日以内に、本命である碧とハテテルが結ばれねばならない。ただし、マルクスは、ネトラレ萌えだの何だの、おかしな性癖を持っており、進めようとすればするほど、むしろ近くなってしまう。さらに、碧の方もまた、実は……というヒミツがあって……
基本的に主人公、マルクス、碧、ナイチンゲールの会話劇で物語が展開し、フォント弄りなどもしばしば。そして、基本的にはハイテンションにひたすら突っ走る、という作品。著者の代表作である『撲殺天使どくろちゃん』を読んだことはないのだけど、以前に読んだ『ぜのん様である!』と共通した印象を覚えた。
あ、そうだ……
設定的には、エロっぽいところもあるけど、ほとんどエロスを感じなかったのは不思議。
それにしても……なんで、カール・マルクスだったのだろう? ソクラテスでも、プラトンでも、ロジャー・ベーコンでも、トマス・ペインでも、何でも良かった気がするんだけど……

No.3942

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