(書評)犬とハサミは使いよう ANOTHER

著者:更伊俊介



アニメの映像ソフトの特典として綴られた6編に書き下ろし1編を加えた短編集。本編とは異なった世界観で繰り広げられる番外編で、かつ、本当にシリーズ最後の1冊。
……アニメ版『犬ハサ』か……(遠い目)
なんていうか……これ、映像ソフトのオマケとして1編ずつ読むのであれば、それなりに楽しめるけど、まとめて一気に読むと……狂気が感じられてならない。
それぞれ、パラレルワールドで、それぞれにつながりがない……とはされている。全7編で、地球を守るためのロボットだったり、はたまた、魔法少女だったり、名探偵だったり……と、世界観は異なれど、基本的にやっていることは同じ。霧姫さんは相変わらずの魔王だし、まどかはヤンデレ妹だし、カラスはカラスだし、白い人は不遇だし。桜さんはアフロたちより出番がないし……。そんな感じで、とにかくキャラがブレない。それは、このシリーズのキャラクターがこれでもかと固まっていることの証拠と言えるのだろうけど、ある意味、毎回、それぞれの自己紹介をされているような感じがある。それが続くと、カオスというよりも、狂気(笑) しかも、毎回のように展開も似通っているし。
まぁ……素直に本作を面白いか、というと「うーん……」という感じになってしまう。
と言っても、考えてみれば、シリーズ後半、結構、同じような展開が続いたりした部分があったし、それを考えると、こういう展開になるのも仕方がないのかも。それを象徴している、というか……
にしても、だ……
白い人があまりに不憫すぎて泣ける……。この作品世界で、一番、マトモな人だろ、彼女……(だから、か?)
既に、次回作の1巻は読んでいるのだけど、とりあえず、シリーズ完結、お疲れ様でした!
……つい最近まで、すっかり本作の存在を忘れていたのはヒミツ。

No.3949

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