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2008/05/02 (Fri) 16:14
(書評)ワーキング・ホリデー

著者:坂木司

ワーキング・ホリデーワーキング・ホリデー
(2007/06)
坂木 司

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「初めまして、お父さん」 ヤンキーあがりのホスト・大和の仕事場にやってきた少年・進。母親の話を聞けば、どうやら息子で間違いなさそう。仕方なく、家においてやることにした大和だったが、クラブでトラブルを起こし、宅配便会社で働くことに。父親と宅配業、2つの新米大和の夏が始まり…。
確かに、進、これじゃあ「お母さん」って仇名になるよなぁ…。料理が出来る、っていうだけならともかく、ちょっとした無駄遣いだとか、そういうところまで細かく指摘するんだもん(笑) 大和じゃないけど、「どっちが親だかわかんねぇ」状態だって。
そんなわけで、新米パパの奮闘記とでも言うべき物語。元ヤンキーで口が悪く、短気で、けれども根が真面目な大和。そして、そこへと転がり込んできたしっかり者の進。そんな親子のやりとり。最初にも書いたけど、進の「お母さん」っぷりと、それに抵抗は覚えつつも進の子供らしさなどを感じ取って「父親らしく」振る舞おうとする大和の姿が微笑ましい。
坂木氏の作品というと、これまで読んだ作品はいずれもミステリ作品としての味付けがあったわけだけれども、本作にそういう部分は殆どない(4章辺りが多少、そういう雰囲気か) ただ、大和と進の二人を中心にして、ホストクラブのオーナーのジャスミンや先輩・雪夜と常連客・ナナ、宅配事務所の面々…と、皆、温かい人々ばかりで、作品そのものにも、そんな雰囲気が溢れている。そういう意味では、本作も「坂木ワールド」だな、というのを感じる(しかも、作中に『切れない糸』の新井クリーニング店の名前が出たりもしているし)
正直、宅配便と言う舞台を十分に活かしているか? と言われるとちょっと物足りなさがあるし、物語の展開そのものに新鮮さも少ない。ただ、しっかりとツボを抑えた構成で楽しく読むことが出来た。物足りなかった部分は「冬期講習」で補ってもらいたいところ(笑)

通算1232冊目

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コメント

こんにちは。
本当に進くんってば、出来すぎでしたね〜。でも、我が家に出張してきて欲しくなりましたけど(笑)
ミステリではなかったけれど、坂木作品の中では明るくって好きな作品です。

すずなさんへ

こんにちは〜。
進くん、確かに、家にいてくれると料理とか掃除とか、凄く働いてくれそうですよね。…でも、実際に色々と言われると疲れるかも(笑)
ミステリだと思っていたのでちょっと予想外だったのですが、明るい雰囲気だとか、そういうものの心地よさは相変わらずでした。

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