(書評)Lady!? Steady,GO!!

著者:井上堅二



僕、静目圭には1歳年上の幼馴染がいる。僕が「センパイ」と呼ぶ彼は、できないことがない、といえるほどに優秀だ。しかし、残念ながら、彼には「常識」というものが存在していなかった。僕は、そんなセンパイの教育係として、そして、超巨大複合企業体である「SANADA」の後継者争いに勝ち残るために……
『バカとテストと召喚獣』シリーズでお馴染みの著者の新シリーズ。
なんていうか……テンポの良い物語と、主人公たちのバカバカしいやりとりがあるので、どんどん読み進めることが出来た。それは間違いない。……のだけど、よくよく考えると読んでいる最中、この作品がどこへ向かっているのがイマイチわからなかったりして。
物語は、冒頭、いきなりセンパイの言葉で「カップル狩り」に向かう、というところから開始。そして、その結果、センパイがイースターエッグを手に入れた、というとき、なぜかセンパイが女体化する、という事態が発生。そんな中、リリィという女性を拾うことになって、どうやら彼女は、センパイのライバルである飛鳥井という男の婚約者らしくて……
てな感じに同時進行的に物語が展開。物語の目的がどこへ向かってのものなのか、というのがイマイチ分からない中なので、読みながら混乱を来たしていた部分があるのは秘密。結局、読み終わって、この1巻というのは、丸々使ってのプロローグだったんだ、と理解したのだけど。
まぁ、常識が無いセンパイ。その妹で、紅一点の香凛。引きこもりのトラ。そんな中で、一番、無個性的な主人公・圭が、最終的に一番の知恵者らしさを感じさせる。そして、何気ない一言から、一見、(道義的なところはさておいて)問題のなさそうな婚約などの部分の問題点を見出すとか、そういうカタルシスは面白かった。今後も、そういうところが一つの見所になっていくのだろうか?
そんなことを思った。
んでもって、最終的に全く解説されていない大問題は……世界観とか、そういうものに何か関係があるのだろうか? ない、としたら、それはそれで面白そうな気もするけど。

No.3997

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