(書評)ヴァルハラの晩ご飯 イノシシとドラゴンの串料理

著者:三鏡一敏



神界の台所、「ヴァルハラキッチン」。間もなく夕飯時という時間帯は大忙し。そんなところへ、オーディン様の指名を受けてやってきたボク、喋れるイノシシであるセーフリームニル(通称セイ)は、大きな仕事を受け持っている。そう「料理される側」という……。1日1回生き返る、という不思議な力を持っているボクは食材として働いている。そのおかげもあって、戦乙女であるブリュンヒルデ様の傍にいられるんだけど……
第22回電撃小説大賞金賞受賞作。
物語的に、基本は、1日1回、生き返る、という能力によってヴァルハラの食材であるセイ。彼は、戦乙女であるブリュンヒルデに想いを抱いている。そんな中、オーディンの義弟であるロキと知り合い、意気投合して、色々と騒動に巻き込まれる、と言ったところ。ただ、セイって、人間化もできるのだけど、結構、ド直球な下ネタとかもあるのが特徴かも。
で、感想なのだけど……
……なんか、すっごいとっ散らかっている、という印象。
個人的に北欧神話については、登場するキャラクターの一部の名前くらいしか知らない(それも、アニメとかゲームとかで部分的に知っているレベル) なので、それをモチーフにしているのかも? とは思う。ただ、知らない身としては……
冒頭、セイがブリュンヒルデに頼まれるのは妹であるゲルヒルデが、変身能力を上手く使えないので、その修行を手伝って欲しい、というもの。そして、それを教える過程で、ロキと出会い、ゲルヒルデの最終試験も兼ねてミッドガルドへ。さらに、世界そのものが崩壊の危機に陥って……と……
何か、冒頭で書かれたような「食材」としての日常がメインではない。ブリュンヒルデとのやりとりがメインでもない。何か、色々と要素を積み重ねた結果、全てが薄味に感じられてしまった。正直、あわなかった。

No.4009

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