(書評)ケーキ王子の名推理

著者:七月隆文



バカがつくほどのケーキ好きの女子高生・未羽は、そのことが原因で彼氏から別れを切り出されてしまう。そんな悲しみを癒すべく訪れた自由が丘のケーキ屋。そこにいたのは、パティシエ修行をしている学校一のイケメン・颯人だった。噂通りに冷たい態度の颯人だが、ケーキにかける想いは熱い。そして、二人の前には、次々とトラブルが訪れて……
「名推理」(と書いて、スペシャリテ)と名がついているけど、あんまり謎解きはしていない。収録されているのは4編なのだけど、実質、謎解きを行っているのは2編のみ、だからなぁ……
というか、第1編目は、振られた未羽が、颯人の働く菓子店に行くお話。まぁ、なぜ、未羽が振られたのか? という謎解きみたいなのがあるけど……これは推理でも何でもない(笑) そりゃあ、そんなにケーキを食いまくって、文句やらなにやらまで口にしていたら……そりゃ、呆れるわ(笑)
その後の2編目、3編目は一応、謎解きがあるけど……これも、そんなに凄い謎というわけでもないし……
どちらかと言うと、ミステリ作品というよりは、少女マンガ的なラブコメと言うほうが正しい気がする。態度は冷たいし、毒舌。そして、別に未羽に恋愛感情を持っているわけではない。でも、周囲の勘違いの結果、一緒に居ることが多くなる。そして、何だかんだと言いながらも、未羽のために行動をしてくれたり、謎解きを通して周囲の雰囲気を明るくする。そんな姿にだんだんと打ち解けて……
なので、4編目は……そんな颯人に対する一種の試練。飴細工のコンクールに出展することとなった颯人。しかし、始まる前から師匠である青山シェフは「落選する」と断言。そして、その結果は……。この手のテーマの作品って沢山あるので、やっぱり、という感じ。
話としては、少女マンガの序盤から、中盤くらいで双方が意識しあって……というところまで、という感じ。正直なところ、ミステリ作品として見ると物足りないので、少女マンガ、ラブコメ、そんな頭で読んだほうが良いと思う。

No.4031

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