(書評)クズが聖剣拾った結果4

著者:くさかべかさく



秋、進路のことも出始めた中での修学旅行。苅羽は、来栖と新幹線に乗り遅れたり、和佐と共にはぐれて別行動を取ったり……と、何とも言えない三角関係に発展。そのような中で、来栖と和佐はぶつかり合って、やがて、それは異世界を巻き込んだ事件へと発展して……
というわけでの、シリーズ完結編。
なんというか……物語の前提に、過去3作の出来事が関係しているのは間違いないのだけど、この巻だけで言うと、かなり「普通の」ラブコメになっていたように思う。
というのは、冒頭と、最後に異世界要素はあるのだけど、物語のメインは、苅羽をめぐっての話。ある意味、ノーマルに苅羽に対して好意を寄せる和佐。対して、苅羽は来栖の面倒を、という形になる。しかし、本人には、来栖に対して恋愛感情とか、そういうのはなくて「世話をしないと……」という感情。しかし、来栖には……。そして、当然のように突きつけられるのは、今後、一体どうするのか? という問題。進学、就職……高校生であれば、当然にその後に待っている問題。ただ、違っているのは、異世界がちゃんと存在していることを知っている。勇者、魔王と言った存在もあることを知っていること。
こういうところを見ていると、本当、「普通の」ラブコメでしょ? で、この辺りの展開で、物語の大半が占められる。そして、そんな対立の結果、来栖は、現実世界を捨ててしまって……
こういうと何だけど、これ以上、大風呂敷を広げるわけにはいかないし、その中でまとめるにはこれしかなかったのだろう。ただ、そこまでのしょーもなさ、とかそういうのが一つの味と感じていた身としては、「おとなしい」と感じられ、どうしても物足りなさを覚えざるを得なかった。そして、終盤の展開も……と感じられてしまった。
うん……多分、そんな感じだからこそ、おまけ短編が最終的に挿入されたんだろうな。本編の部分で、物足りない、と感じた部分を補完していると思えるから。

No.4043

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