(書評)死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った

著者:斧名田マニマニ



6月、俺、間宮陵介は一人の美少女と出会う。その美少女・支倉由依は、夏祭の花火プログラムに情熱を向け、やがて、そんな彼女の姿に惹かれていく。しかし、彼女にはある秘密が……
と言う風に書いてみたけど、タイトルと裏表紙などに書かれている粗筋で盛大にネタバレしている……(苦笑) なので、思い切り書いちゃうんだけど、ヒロイン・由依は、夏の間の3ヶ月のみしか生きる事が出来ない存在。そして、3ヶ月で生を終えると再び翌年の夏、姿は違えども同じ記憶を引き継いで蘇る……
という設定なのだけど、実は作中で、その設定が明らかになるのは終盤。どこまで行っても、滅茶苦茶なネタバレっていう描き方は何なの? なので、大雑把な形での感想を書いていきたいのだけど……
正直なところ、部分部分では凄く好き。しかし、分量的な問題などもあるのか、大事なところが異様に急展開してしまって今一歩、感情移入し切れなかった。だって、主人公が言うように、冒頭、由依との出会いは「最悪」そのもの。それでも、祭の花火プログラムを巡っての交渉などをすることに。ところが、やっている内に、いきなり由依の態度が急変。そして、それに引きずられるように陵介の心情も急変。
(前世の)記憶を引き継いでいて、由依が実は陵介への思いを隠していて……っていうことなのだろうけど、それなら、最初から対立するようなところがなかったほうが自然じゃないかな? とか、そういうのを思わざるを得ない。色々と無理を感じてしまうのだ。
終盤の、真相を知り、由依がまた次の夏に……なんてあたりの切なさは好き。
それだけに、分量が少ない中で急展開させるという構成。そして、盛大なネタバレタイトル&粗筋が、物凄く足を引っ張っているように思えてならない。

No.4049

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