(書評)武士道ジェネレーション

著者:誉田哲也



大学生となった香織と早苗。スポーツ推薦で大学へと進学した香織は、大学剣道界でも次々とタイトルを取るなど大活躍。しかし、もう1つの目標である教員への道は厳しい……。剣道から足を洗い、日本文化について専攻した早苗だったが、目当てだった教授の退職、外国人との歴史解釈を巡っての論争になり、苦手意識を持ってしまう。そんなとき、桐谷道場の師範・桐谷玄明が病に倒れ、俄かに後継者問題が発生する……
武士道シリーズ久々の続編にして完結編。
久しぶり、っていうこともあるんだけど、何かキャラクターが違っているような……。香織さん、確かに男前だったけど、何か、今回はただ身だしなみに無頓着になっているような……。常にジャージとかどーなんだ、それ? そして、早苗の方も、歴史認識とかそういうの入れる必要あったのかな? 正直、話に直接、関係がないだけに……
と、「?」と思うところはあったのだけど、何だかんだで面白かったのは確か。
いきなり、早苗が結婚する、というところから始まり、教員になれず、桐谷道場の師範代となる香織。しかし、病に倒れた師範は、香織や、早苗の夫・充也が後継者になることを許さない。それでも、何とか引き継ぎたい、と思う香織に充也は道場を継ぐ為には……と、秘密の特訓を開始する。
とこうやってみると、物語の大筋は香織の物語なのだなと感じる。桐谷道場を継ぎたい。しかし、師範はそれを許さない。ならば、と病で倒れているのを良いことに実質的に乗っ取ってやろうと画策する。自らの手で道場を切り盛りし、そして、指導する子供たちへの指導に熱を入れる。そんな中での秘密の特訓と、その中で感じる師範の言葉。いつも通り、香織、早苗視点を交互に繰り返す形で展開はするのだけど、早苗はどちらかと言うとそんな香織をサポートする側、という感じだからなぁ……
まぁ、収まるべきところに収まったわけだし、そういう意味では満足感のある読後感、かな?

No.4062

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  •  武士道ジェネレーション/誉田 哲也
  • 誉田哲也さんの「武士道ジェネレーション」を読み終えました。この作品は、「武士道シックスティーン」から続いてきたシリーズの完結編です。 物語は、いきなり早苗の結婚式から始まりました。でも、3作目である「武士道エイティーン」を読んだのは5年以上前だったので、早苗と香織以外の登場人物はほとんど覚えていませんでした。(^^; 最初はそれに戸惑いつつ読み進みましたが、今回は早苗と香織の対決では...
  • 2016.06.19 (Sun) 21:10 | 日々の記録