(書評)都市伝説系彼女。 永遠子さん救済倶楽部

著者:おかざき登



非科学的なことを一切信じない少年・多賀谷敬一。彼は、高校の入学式で、パンツをはいていない美少女・久喜島永遠子と出会う。そして、そのパンツはユーレイの奪われてしまったのだという。怪奇現象に好かれまくる永遠子を救うため、敬一たちは、「文類部」を立ち上げるのだが……
著者の作品は久々なのだけど、このゆるい雰囲気とかは、デビュー作っぽい感じだな、という印象。
物語は、永遠子が怪奇現象に遭い、それを文類部の面々で解決しよう、という形で進む。冒頭で書いた、永遠子のパンツを奪っていくカシマさん。電話を通して迫ってくるメリーさん。コックリさん……
なんだけど、その独特なユルさが楽しい。なぜ、永遠子さんが怪奇現象に好かれるのか、というと、怪奇現象が起こると、なぜかそのユーレイの世話をしてしまうため。そして、その結果……。ユーレイはユーレイで下ネタとか、そんな感じでかなりヘッポコだし、そこに主人公の敬一、比較的、普通な少女の寧々子、面白ければ……的な部分のある謙吾、霊感少女のミカと言った面々で対応する。
まぁ、ある意味、櫛木理宇氏の『ホーンテッドキャンパス』シリーズとかみたいな雰囲気はあるけど、完全にギャグとしての話なので、それ以上に気楽に読むことが出来るのが特徴だと思う。
そして、1巻を通じて、1つ、明らかになったことがあるんだけど……これは、ある意味、怪異とかの話にありがちな気がするし、でも、この雰囲気だからこそ許されるような気がしないでもない、というもの。例えば、京極道シリーズとかみたいに、ガチで怪異について考察する、とかだったら予想できるだろう。これがサプライズとなるのは、この作風だから。謎解きとかをメインにしているわけではないから、これはこで笑いになるし、そういうバランス感覚はいいなあ。
2巻も読むことにしよう。

No.4069

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