(書評)死仮面

著者:折原一



内縁関係の夫が急死した。雅代は、その勤め先の学校へと連絡をするが、返ってきたのは「そんな人物は働いていない」という一言。身分も、名前も偽っていた夫は何者なのか? 僅かな手がかりである夫の残した小説を雅代は読み始める。そこに描かれていたのは、中学生の少年が、近隣で起きる少年の連続失踪事件の犯人と目される仮面の男の家へ向かう物語だった……
??? なんか、意味が分からなくなってきた……
著者の作品らしく、物語は2つのパートで構成される。
片方が、雅代視点で、夫の正体を探る物語。残された小説を読み、夫のデスマスクをもとに製作される生前の彼の顔の完成を待つ。しかし、そこにストーカーと化した元夫の魔の手が迫る。対して、「マリオネット」を題された章では、近隣で起きる少年の連続失踪事件。その中で怪しげな男の家へ……
著者の作品だから、こっちと見せかけて、実は……。そんな展開は予想できるところだし、また、それを予感させるように、双方の描写の中に共通点が垣間見える。どちらが真実で、どちらが? それとも? そういうところを考えながら読み勧める形に。
ところが、物語の後半に入ると、登場人物のやっていることがなんか、あまりにも奇奇怪怪過ぎて「なんで、そんなことをしているの?」という状況。まぁ、そういうところも、著者の作品らしいっちゃあらしいのだけど、それにしても……。しかも、まとめ方も……
辻褄があっているのかあっていないのか? これは……。多分「こうかな?」というのはわかるんだけど、それであっているのかどうか……。というか、ネタバラしで、スパッと「こうだ!」というのがわかるわけではない、というのは厳しいかも……。文庫化などで、解説が欲しいかも。
どーでも良い話。死んだ内縁の夫の名前が「十津根麻里夫」って言うのを見て、『金田一少年の事件簿』の高遠初登場エピソードを思い出したのは私だけだろうか?

No.4079

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村



スポンサーサイト

COMMENT 0