(書評)小さいおじさん

著者:堀川アサコ



市役所に勤める新米職員の千秋。彼女はある日、給湯室で信じられないものを目にする。それは、身長15センチほどで、黒田節を唄いながら踊る着物姿のおじさん。孤独な人だけが見ることが出来る、というおじさんは、千秋が取り組んでいる公園復活プロジェクトの、その公園を作った人物の怨霊だった。そして、そのプロジェクトの中で、5年前に起きた殺人事件の謎解きをすることとなって……
これはどうしたものだろう……。正直なところ、この作品はどこを目指していたのだろう?
冒頭に書いたように、物語は、小さなおじさんと知り合ってしまった千秋が、仕事上でやることとなったのは、5年前に起きた殺人の真相を解明すること。物語の中心は、その事件について、先輩職員である天野と共に関係者に聞き込みに向かう。そして、そこにおじさんも同行して……
ここまではいいのだけど、ぶっちゃけ、おじさんが活躍するのか? というと、そんなことはなく、むしろトラブルメーカー。しかも、自分が作ったものの、清掃工場を作られた公園ということで怨霊になったものの、なぜか、元に戻そうとしている現市長を殺そうとしている。正直、この時点で「?」なのである。しかも、その市長を守るために霊能力者とか出てくるけど……あんまり、話に関わらないで終わってしまう。というか、おじさんが現市長を、って辺りもグダグダ。
じゃあ、謎解きは? というと、こちらも……。ただ、関係者を回って意見を聞いていたら、で、サプライズとかもないし……
その上で、「孤独な人だけが視える」と言う辺りについても、最終的に、物凄くとってつけた感なのである。お前ら、どー見ても、そういう関係じゃないやん! って感じで。
正直なところ、どの部分についても「え?」という感じがしてしまって、イマイチという感じの評価にせざるを得なかった。

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