(書評)ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 東京バンドワゴン

著者:小路幸也



医者を目指している花陽はいよいよ高校3年。一方の研人は、高校生でありながら、音楽活動に驀進中。そのような中、勘一たちの耳に入ったのは、神田で「呪いの目録」を探している者が居る、という情報で……(『春』)
など、春夏秋冬、4編を収録したシリーズ第11弾(本編シリーズだけなら10編目)
しりーず第1作はまだ学校にも上がっていなかった花陽が、もう大学受験か~。時のたつのは早いななぁ……、って、このシリーズ、ぶっちゃけ、このシリーズが出始めた頃に小学生だった親戚の子も中学生になっているなぁ(苦笑)
さて、そんな中で、この東京バンドワゴンには、国レベルでのスキャンダルになるような書籍も実は存在している、というのは過去のシリーズで出ていたことだけど、今回、結構、それを巡っての大事になっている、と感じる。
例えば1編目。「呪いの目録」を探る男。このエピソード自体は、どちらかと言うと暖かい形で終わるわけだけど、ただ、そんな目録の話が出てくる、というだけで一種の緊張感を孕むのは確か。……しかし、この中で出てくる漫画のタイトルの殆どが、集英社関係なのは、ちょっとやりすぎ(笑)
で、この巻最大の大事が、夏の章。何しろ、東京バンドワゴンに収蔵された書籍に英国王室を揺るがすスキャンダルが? そして、英国の諜報員が動き出して……。そのような中で、勘一たちは逆に英国へと乗り込んで……と、まさかの世界を股にかけての展開。最終的には、かなりの力業で収束されているのだけど、スケール感とかは、これまでと大違い。
さて、そんな中で、花陽の受験の方が気になるところなのだけど、物語は、研人の側のエピソードで締め。音楽活動を行う研人。しかし、高校生ゆえに顔を出さない、などと言う形は、かえってバッシングにも晒されていた。そんなとき、我南人のテレビ出演を前に、バンドメンバーが病に倒れて……。このエピソードでも、成長と、別れ、というのが描かれているわけで、その意味ではまとめに相応しいのかな?
……で、花陽の受験はどーなった? 気になるところで、1年後ですか?

No.4094

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