(書評)トリックスターズC PART1

著者:久住四季



城翠祭3日目。実行委員に届いた『魔術士からの挑戦状!』なる手紙。4月の事件を再現するかのようなその手紙の通り、実行委員の部屋からは、「願いの手紙」が消える。奇しくも、魔術士の大敵・スピノーヴァがやってきた城翠大学で、佐杏ゼミの面々は、それぞれの形で事件を目の当たりにする……
シリーズ第5作で、完結編の前編。
普段、こういう場合、私は前後編をあわせて読んで、その感想を、という形にするのだけど、今回は敢えて分割して感想を書くことにした。元々、電撃文庫で出ていたときは時間を置いて刊行されていたわけだしね。
……と書いたわけだけど……
これだけだと感想書きづれぇ!(笑)
あとがきで著者も書いているのだけど、本作は周の一人称多視点という珍しい形で綴られている。次々とトラブルに見舞われる実行委員長の視点。周の悪友・手鞠坂視点。氷魚ら、佐杏ゼミの面々視点。凛々子視点。そして、当然である周本人。その中で、ある意味、学園祭らしく様々な出来事が同時に発生していく。それは、冒頭に書いた実行委員のトラブルであり、そのトラブルを別路線から知って調査を開始するミス研の面々。今は別々に暮らす父と会った凛々子に、その家庭事情を知ることとなる手鞠坂。そして、そんな凛々子の前にはスピノーヴァ。一方で周の前には、お尋ね者であるクロウリー……
色々な現状が示され、なおかつ、ここから一気に動かす! という気配が見え始めたところでこの巻は終わり、なので、さてどうしたものか、という感じ。
ただ、クロウリーは周を、一方でスピノーヴァは凛々子を利用して動き出す。どう考えても嫌な方向へいきそうだなぁ、と。
それと……独特のこの一人称多視点という特殊な視点が何かありそうな気がしてならない。
と、これ以上、何かを書くのも難しいのでここまで。

No.4106

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