(書評)楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです

著者:野村美月



メイドであるミーネを愛妾に迎えたものの、王妃との間に世継ぎが出来るまではイチャイチャすることを禁止されてしまったルドヴィーク。そのような中、国王に思いを寄せる女騎士エヴァリーンに縁談が持ち込まれる。国王の騎士ではいられなくなる危機に、エヴァリーンはフロリンという助っ人を得て……? 一方、公爵令嬢であるテレーゼと知り合ったルドヴィークだったが、その時の様子で王妃からは勘違いされてしまい……
タイトルの「0番目」とかってのは、巻数のことではなかったのね……
上に書いた話で分かるように、今回はエヴァリーンと、テレーゼを同時攻略(笑) 結婚、縁談というのが一つのキーワードが歯車となって物語が展開。
個人的には、エヴァリーンよりも、テレーゼのおかれた状況、そして、二人の友情が印象的だったかな? 幼い頃から王妃候補のNo.1として育てられ、それに相応しい振る舞いを叩き込まれてきたテレーゼ。しかし、その嫁ぎ先候補だった王子たちは次々と病死。そして、ルドヴィークにはカテリナという他国の王女が……。他の貴族のところへ、ということも出来ず、それどころか妹に先を越されてしまう……。ここまでのエピソードだと、高慢キャラみたいな扱いだったけど、完全に梯子を外された形の立場が切なすぎる。そして、そんなときに、望まぬ相手との結婚話が持ち上がったエヴァリーンを前に、自らを犠牲にしても……。「実は……」という展開があるのは、お約束だけど、本当、今回の話を見ているとテレーゼの人間性の魅力を感じた。
その一方で、エヴァリーンの恋の手伝い(ただし、相手がルドヴィークとは知らない)をしつつ、テレーゼとルドヴィークの邪魔をしようとする中で、自分もルドヴィークが? と自覚していく……。そういう意味では、メインヒロインは……と思っていたら、今度は4番目、5番目て……
本書を読む前に、他の人の感想を書いていたら一気に話が進んで「もしや?」と思ったというようなものを見かけたんだけど、確かに、それを感じずにはいられない。少なくとも『ヒカルが地球にいた頃……』とかだったら、もう2巻くらいやっていただろうし……
どうなんだろう……?

No.4120

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村


スポンサーサイト

COMMENT 0