(書評)オークブリッジ邸の笑わない貴婦人2 後輩メイドと窓下のお嬢様

著者:太田紫織



24時間を19世紀の英国風に暮らすお屋敷・オークブリッジ邸。そこでのメイド生活に大分慣れてきたアイリーンこと鈴佳は、サボり上手な後輩エミリーらに振り回されてばかり。そんな屋敷に、奥様の孫・エズミがやってきて……
ということで、シリーズ第2作。
今回は1編目で、後輩メイド・エミリーの話が出てくるのだけど、全体を通すとお嬢様・エズミの話が中心になっている印象。
エズミが来たことで、それまでの奥様の世話からエズミの世話係になったアイリーン。しかし、いきなりイタズラなどをされ、さらに、ちょっとしたことで、エズミの兄であるユーリとの仲も誤解されてしまう。さらに、そんなエズミに思いを寄せる少年が現れたり、過去、アイリーンを雇っていた主人が現れたりして……
正直なところ、1巻の段階で奥様がなぜ、この屋敷生活をしようと思ったのか? とか、そういうのがあまり語られなかったところで、エズミのエピソードがメインなので奥様の印象が殆どなくなってしまった感あり。まぁ、でも、19世紀の英国風の身分制度を再現したような関係で、しかも、それを利用してワガママ放題とかされたら……シャレにならんわな(笑) というか、この労働環境ブラック過ぎるだろ(笑)
んでもって、そんなエズミそのものについて掘り下げられる4編目。なぜ北海道に戻ってきたのか? 声楽を学ぶ学生のはずなのに練習の様子が見えないのか? そして、彼女自身の過去……
丁度、直前に『楽園への清く正しき道程』とか読んだせいもあるのだけど、そのあたりの人間関係も当時の貴族とかを想像してしまう。まぁ、エズミの追い込まれた感じとか、そういうのはすごくわかる。ちょっと複雑な事情があるからこその家族だから、とか、そういうのを含めて。
うーん……奥様が、っていうのは、そういう事情もあったから、とか、そういうこともあるのかな?

No.4121

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