(書評)戦うパン屋と機械じかけの看板娘5

著者:SOW



ワルティア親衛隊中将・ゲーニッツにスヴェンを奪われてしまったルート。意気消沈、店を閉めたままのルートの元を訪れたのは、人間型猟兵機のレベッカ。彼女の言葉に心動かされたルートは、看板娘を奪い返すべく、ゲーニッツによるクーデタで混乱する王都ベルンへと向かう……
良かった、最終回じゃなかった。いや、普通にこれで完結でもおかしくない展開だもの。
とにかく、今回は内容盛り沢山。ゲーニッツによるクーデタによる混乱の中、王都へと乗り込んだルートたち。スヴェンを奪還すべく、接触を図るが、スヴェンはゲーニッツを「主」として認識。ショックを受けるものの、それでも諦めきれない。一方で、ゲーニッツのクーデタは大半は成功していたものの、公王だけは取り逃していた。そして、その公王を手元に持ってきて、ゲーニッヒの野望を挫くことこそがスヴェン奪還の一歩と考えたルートたちは……と……
これまでのエピソードは、優秀な軍人であったルートと、それを意識した他の面々が戦って……という感じで、あくまでも世界情勢とか、そういうのは背景程度の扱い。あくまでもルート周辺の物語だったのが、今回のエピソードは一気に繋がった感じ。ヴァヴォルフ時代のルートとゲーニッツの関係。そのルートたちが仕えていた国の状況。勿論、ソフィアとか、ヒルダとかの話というのも「彼らはここに位地していたのか」というのがはっきりとわかり、話が纏め上げられていく。そういうのを見ると、単純にクーデタがまとまった、というだけじゃないように感じる。パズルのピースがしっかりとはまった、って感じかな?
まぁ、終わってみるとゲーニッツが拘った「扉」は? とか、新たな謎が提示されているのも確かで、そういう意味では続くのも納得。好きなシリーズだし、続いてくれるのは大歓迎なんだけど。
それに、今回は「パン」要素は、公王様釣りしかなったしね(笑) 大きな事件も解決したことだし、次回はガッツリとパン屋の話とかを期待したいところ。

No.4142

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村


スポンサーサイト

COMMENT 0