(書評)7デイズ 日韓特命捜査ファイル

著者:五十嵐貴久



韓国の麻薬王が溺死体として発見された。新米の警視庁、海外薬物取締課員である陽平は、その麻薬王について調べるために来日するソウルのエリート刑事・ジヒョンの案内係に任命される。しかし、その刑事・ジヒョンは、最初から陽平に対して敵対的で……
相変わらずのリーダビリティの高さとテンポの良さは見事。本当、一気に読むことが出来た。ただ、正直なところ「うーん……」という感想になってしまった。
正直なところ、主人公である陽平、相棒となるジヒョン。どちらにも好感を持つことが出来なかった。
紹介文に、ジヒョンが敵対的で、と書いたけど、何しろ常に日本を下に見た発言をする。猪突猛進で先に進もうとする。日本の法律などを無視しろという。陽平じゃないけど、「ここは日本だ!」っていう感じで、良い印象は受けない。ただ、じゃあ、陽平に肩入れできたか、というとそれも……となる。陽平は陽平で、日本で起きた犯罪に外国の捜査官など関わらせるな! という命を受けているんだけど、あまりにもしょーもない提案とかを続けるので「こいつはアホか?」と思える部分がちらほら……。だって、現場は見せられないからスカイツリー見に行きませんか? と言われたら「はぁ?」って感じでしょ? 序盤、そんなやりとりが続くので結構、ウンザリとした。
で、まぁ、この手の話のお約束どおり、それでも互いに信頼していって……となるのだけど、そのきっかけが「ももクロ」(笑) いや、ももいろクローバーZのパフォーマンスは凄いよ、うん。でも、互いにモノノフだからで、一気にそれまでの緊張感が解けるものなのかな? と。自分自身、コミケ参加とかしているけど、同じグループとかのファンだからこそ、対立してしまう、みたいなのは多く見ている。そういうのがなく、、というのはきなり過ぎと感じた。
そして、事件の方は……これも結構、単純というか……。Amazonとかの紹介文では「日本と韓国を巻き込むある陰謀」なんて仰々しい言葉が書かれているのだけど全くそんなことない。ただの小悪党の策謀。しかも、小悪党なのに、そこで起きる事件は物凄い大事件状態になってしまうし……
キャラクターがイマイチ好きになれず、事件もショボい。申し訳ないけど、「外れ」かな、と……

No.4171

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