FC2ブログ

(書評)文学少女と神に臨む作家・上

著者:野村美月

“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)“文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)
(2008/04/28)
野村 美月

商品詳細を見る


2月、恋人として付き合い始めた心葉とななせ。遠子先輩は、相変わらず文芸部に顔を出す。そんなとき、二人が立て続けに、心葉の家へ来ることに。そして、そんな状況に流人は…。
シリーズ完結編の開幕。
なんか、物凄い勢いで乙女です。ななせさん、滅茶苦茶乙女してます(笑) そして、その滅茶苦茶にいじらしい様子があるだけに、読んでいる側としては、どんどん彼女の立場の苦しさを痛感せずにはいられないわけで…。
ということで、完結編は、その心葉とななせの、非常にたどたどしい、微笑ましい様子から始まるわけだけど、そこへと介入してくる流人の意思。そこで少しずつ明らかになっていく遠子先輩、流人の家庭の事情。それを巡る状況。それを知れば知るほどに揺らぎ、さらに追い討ちをかけるようにかけられる「小説を書いて」の言葉。あとがきで、著者が「ものすごい勢いでへたれてます」と書いてて、確かにその通りなんだけど(笑)、あの流人の介入の仕方をされれば、それは当然ではないかと。ただ、その部分に触れる、というわけじゃないからね。
親友同士だったはずの流人の母であり、作家である叶子と、遠子の母の結衣。そして、遠子の父で、編集者であった文陽。流人の母の書いた小説はどこまでが事実なのか? そして、日記に書かれていた言葉。さらに、流人の最後の告白…と、様々な部分でどれが真実でどれが嘘で、っていうのがわからない状況が次々と生み出される。この辺りはラストエピソード、という感じではあるんだけど。
とにかく、気になる、っていう意味じゃ、これほど気になる終わり方もないと思う。というか、「完結編」ということで、もう、この1冊で終わると思っていただけに(読み始めるまで「上」って文字を見落としてた)、余計に、ってのはあるんだけど。

通算1238冊目

にほんブログ村 本ブログへ




http://blog.livedoor.jp/kv85/archives/722007.html
スポンサーサイト



COMMENT 0

TRACKBACK 4

この記事へのトラックバック
  •  “文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】<上> [野村美月]
  • [[attached(1,center)]] ファミ通文庫発行   [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757741731/whenby2006-22/ “文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】<上>]  著/野村美月  イラスト/竹岡美穂 {{{ ついにラストエピソード――“文学少女”の物語が...
  • 2008.05.08 (Thu) 20:23 | 彩彩華美
この記事へのトラックバック
  •  文学少女と神に臨む作家
  • “文学少女”と神に臨む作家 上 (ファミ通文庫 の 2-6-7)野村 美月 竹岡 美穂 エンターブレイン 2008-04-28売り上げランキング : 90Amazonで詳しく見る by G-Tools 琴吹さんめっさラブ。 ななせちゃん超かわいくていい娘なんですけどっ! いやもぅ、今回彼女が登場するた...
  • 2008.05.09 (Fri) 00:07 | Alles ist im Wandel
この記事へのトラックバック
  •  “文学少女”と神に臨む作家 上
  • [著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂ななせと付き合い始めた心葉はそれなりに幸せな日々を送っていた。ところが、そんな二人の間を流人が裂こうと画策し始める。一方、かつての“井上ミウ”の担当編集をしていた男性も心...
  • 2008.05.09 (Fri) 02:31 | 今日もだらだら、読書日記。
この記事へのトラックバック