著者:野村美月
2月、恋人として付き合い始めた心葉とななせ。遠子先輩は、相変わらず文芸部に顔を出す。そんなとき、二人が立て続けに、心葉の家へ来ることに。そして、そんな状況に流人は…。
シリーズ完結編の開幕。
なんか、物凄い勢いで乙女です。ななせさん、滅茶苦茶乙女してます(笑) そして、その滅茶苦茶にいじらしい様子があるだけに、読んでいる側としては、どんどん彼女の立場の苦しさを痛感せずにはいられないわけで…。
ということで、完結編は、その心葉とななせの、非常にたどたどしい、微笑ましい様子から始まるわけだけど、そこへと介入してくる流人の意思。そこで少しずつ明らかになっていく遠子先輩、流人の家庭の事情。それを巡る状況。それを知れば知るほどに揺らぎ、さらに追い討ちをかけるようにかけられる「小説を書いて」の言葉。あとがきで、著者が「ものすごい勢いでへたれてます」と書いてて、確かにその通りなんだけど(笑)、あの流人の介入の仕方をされれば、それは当然ではないかと。ただ、その部分に触れる、というわけじゃないからね。
親友同士だったはずの流人の母であり、作家である叶子と、遠子の母の結衣。そして、遠子の父で、編集者であった文陽。流人の母の書いた小説はどこまでが事実なのか? そして、日記に書かれていた言葉。さらに、流人の最後の告白…と、様々な部分でどれが真実でどれが嘘で、っていうのがわからない状況が次々と生み出される。この辺りはラストエピソード、という感じではあるんだけど。
とにかく、気になる、っていう意味じゃ、これほど気になる終わり方もないと思う。というか、「完結編」ということで、もう、この1冊で終わると思っていただけに(読み始めるまで「上」って文字を見落としてた)、余計に、ってのはあるんだけど。
通算1238冊目

http://blog.livedoor.jp/kv85/archives/722007.html
テーマ : ライトノベル - ジャンル : 小説・文学
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