(書評)俺を好きなのはお前だけかよ3

著者:駱駝



学園にやってきた転校生の美少女・ツバキ。出会いがしらに、手の甲にキスをしてきた彼女は、「誠心誠意、俺に尽くしたい」のだという。かくして、ツバキ、パンジー、ひまわり、コスモスによる俺への奉仕合戦が始まって……
まぁ、何だ……。粗筋にも書かれているのだけど、本作の流れは完全に「タイトル詐欺」。もっと言うなら、明らかにハーレム状態。ただ、それでも物語的には、パンジーがヒロインまっしぐら。前回のような主人公の啖呵が、っていうわけでもないし。
物語としては、冒頭に書いたように、ツバキの登場により始まった主人公・ジョーロに対する奉仕合戦。その理由は、ツバキの実家は串カツ屋。それは、かつて例の野球場で屋台を出していて、ジョーロの言葉で一気に売れるようになったところだったから。……野球場、何でもアリだな! そして、それぞれが「我こそは」という奉仕(?)はジョーロの精神を疲弊させていく。しかも、結構、戦略的に相手を崩しにかかるツバキとかがいるから余計に……。まあ、ここまでは普通のラブコメ、ハーレムモノの王道展開。そこから意外なところへ……
独善的な奉仕合戦の結果、ジョーロがパンジーに借りた本が汚れてしまった。しかも、その本は稀購本。その本を購入するため、ジョーロは、パンジーの店でバイトすることに……
バイトをすることで図書室にいけなくなり、不機嫌になるパンジー。そして、ツバキ、コスモス、ひまわりには本当の理由を隠すことで、微妙にできる溝。んでもって嫌な客……。そんな中でのパンジーとの喧嘩……
「私の為じゃなく、自分のプライドの為」
まぁ、パンジーの指摘はその通りなのだろう。ある意味、ここまでひたすらに自分を「モブ」と呼んでいるジョーロだから、それが活かされているということなのだと思う。とは言え……ジョーロほど卑屈でなくとも、こういう感情って誰でもあることじゃないかな? そもそも、それがモチベーションになっている部分もあるだろうし。そういう意味では、ハーレム展開はともかく、後半の流れは、これまで以上にリアリティを感じた。
その上で、最後にツバキが言うところの「そろそろ、周囲の想いにも気付くべき」の言葉。
……ますます、タイトルと乖離してきたぞ(笑)

No.4196

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