(書評)異世界拷問姫2

著者:綾里けいし



最上級の悪魔、『皇帝』ヴラドを打ち倒したエリザベート。しかし、まだまだ数多くいる敵との戦いに備え、魔術を習い始めた櫂人。その結果、『総裁』を打ち倒したものの……ヴラドの旧友にして、『大王』フィオーレの罠により、エリザベートは魔力を封じられてしまう。それを好機と悪魔たちの攻勢が始まって……
1巻で完結なのかな? と思ったら、続編が刊行。改めて、シリーズ化を意識したような物語つくりをしてきた印象。
あとがきで、著者が書きたかったこととして紹介する「花嫁無双」。文字通りそんな話。
冒頭に書いたように、大王の罠によって魔力を封じられてしまったエリザベート。悪魔による攻勢が始まる中、戦うことが出来るのは……ヒナのみ。櫂人に忠誠を近い、花嫁だという機械人形たるヒナ。その忠誠のため、櫂人を守るために……
「ヒナ、俺のために死んでくれるか?」
「はい、喜んで」
前巻での登場シーンとかでも、結構、ヒナってヤンデレ系のちょっとタガが外れた部分を感じたけど、今回はまさにそれがすべての引鉄。まぁ、物凄く櫂人をあいている、っていうことなのだろけど……ぶっちゃけ、愛が重い(笑)
と、基本的にはヒナ無双なのだけど、その一方で、櫂人は櫂人で今後のこともあってか、『皇帝』と契約を結ぶことに……。生前、虐待を受けて育っていたこと。そして、生まれ変わるに際してある能力が身についている。その力を用いることにより、「代償」もクリアできる。勿論、クリアは出来るけど、大きなリスクを背負うことになっているわけだけど。
ある意味、エリザベートの思惑と櫂人の行動の間に溝が出来たりもしたわけで、その辺りが今後の大きなポイントになっていく、のかな? と、大王は倒したものの大きな危機的状況も出来ているわけで、この辺りが冒頭に書いた、2巻目で改めてシリーズ化を意識したような話になってきた理由、ってこと。

No.4202

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