FC2ブログ

(書評)千年樹

著者:荻原浩

千年樹千年樹
(2007/03)
荻原 浩

商品詳細を見る


街の高台。神社のほとりに立つ一本の木。長きときを生きる一本の巨樹。その周囲では、様々なことが…。
この作品の感想、どういう風に書こうか…。物語の形式としては、一本の樹木の周囲で起こる事件を次々と綴った連作短編集。1つの章に2つの時代の物語があり、それらが、本人の知らないところでリンクしている。そして、それぞれの章の間でも少しずつ、つながりがある、という格好になっている。
うーん…それぞれの章の主人公には、それぞれの想いがある。勿論、それぞれにその強さは違う。悲痛なもの、ちょっとしたもの。主人公たちの立場も全く異なる。そんな人々の前に立つ巨樹。それはただ立っているだけ、何をするわけでもない。そして、それだけにも関わらず、人間と言うちっぽけで短い人生の生物と全く異なる存在感を示す。その存在感が実に印象的。
物語の終わり方もまた印象的。千年以上のときを過ごしてきた巨樹の最期。人間を圧倒するような巨樹の存在であっても、やはりちっぽけなもの、と言う印象を与え、しかし、ラストシーンに再びその存在感を示す。
正直、この作品を「こうだった」って、描くのは無理だな、というのをここまで書いてきたところで感じた。とにかく、圧倒的な巨樹の存在感。そればかりが、後に残った。

通算1240冊目

にほんブログ村 本ブログへ




http://pandoranikki.blog69.fc2.com/blog-entry-498.html
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-239.html
http://uririn.jugem.jp/?eid=475
http://blog.livedoor.jp/tg-wco4be2/archives/50980608.html
http://sensa.blog121.fc2.com/blog-entry-303.html
http://blog.livedoor.jp/ebinote/archives/51063447.html
http://flatkotori.blog12.fc2.com/blog-entry-1044.html
スポンサーサイト



COMMENT 0

TRACKBACK 8

この記事へのトラックバック
  •  荻原浩【千年樹】
  • 中学生の雅也は、悪質ないじめに堪えかねて自殺を考える。大きな木の枝にロープをかけたとき、どこからか歌が聞こえてきた。子供の声だ。 ...
  • 2008.05.10 (Sat) 22:46 | ぱんどらの本箱
この記事へのトラックバック
  •  荻原浩『千年樹』
  • 荻原浩『千年樹』 集英社 2007年3月30日発行 ある町の社の側に立ち続ける一本のくすの木。 千年という長い時間を生きる巨樹の生と、 その脇で繰り返される人間達の生と死のドラマが時代を超えて交錯する・・・。 千年樹 荻原 浩 108段の石段をのぼった山?...
  • 2008.05.10 (Sat) 23:19 | 多趣味が趣味♪
この記事へのトラックバック
  •  千年樹 荻原浩
  • 装丁は松田行正+日向麻梨子。「小説すばる」2003年12月号~2006年12月号掲載に加筆修正の短編集。 ・萌芽:襲われて妻子と共...
  • 2008.05.11 (Sun) 01:25 | 粋な提案
この記事へのトラックバック
  •  千年樹*荻原浩
  • ☆☆☆☆・ 千年樹荻原 浩 (2007/03)集英社 この商品の詳細を見る 木はすべてを見ていた。 ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹...
  • 2008.05.11 (Sun) 08:14 | +++ こんな一冊 +++
この記事へのトラックバック
  •  千年樹 荻原浩
  • 出てるの知らなくて図書館の「新着本コーナー」で見かけてあわてて借りました。 千年樹価格:¥ 1,680(税込)発売日:2007-03 樹齢千年の...
  • 2008.05.11 (Sun) 11:13 | 乱読にもほどがあるッ!
この記事へのトラックバック
  •  千年樹 〔荻原 浩〕
  • 千年樹荻原 浩 集英社 2007-03売り上げランキング : 8347おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 木はすべてを見ていた‥。 ある町に、千年の時を生き続ける一本のくすの巨樹があった。 千年という長い時間を生き続ける一本の巨樹の生と、その脇で繰?...
  • 2008.05.11 (Sun) 19:54 | まったり読書日記
この記事へのトラックバック
  •  荻原浩「千年樹」
  • 町のはずれにある、くすの木は樹齢千年を超えるもの 人生五十年 今の寿命は70~80か どんなに人間の寿命が延びたところで太刀打ちできない  もの言わぬくすの木の周りには、数多くの人間達の人生やドラマが たくさん転がっている まるで輪廻しているような人生...
  • 2008.06.02 (Mon) 00:00 | 聞いてあげるよ君の話を
この記事へのトラックバック
  •  荻原浩『千年樹』
  • 千年樹荻原 浩集英社このアイテムの詳細を見る 今回は、荻原浩『千年樹』を紹介します。過去から現在にわたり樹齢1000年になるくすの木の周りで起こる切ないお話である。くすの木は何でも見ているし、知っているといったところかな。ひとつの短編で過去の話と現在の話が?...
  • 2010.01.17 (Sun) 21:32 | itchy1976の日記