(書評)さよなら、サイキック 1.恋と重力のロンド

著者:清野静



幼少期から重力を操る力に目覚めたが、ごく普通の怠惰な高校生として暮らす獅堂ログ。「最後の魔女」と呼ばれる少女・ロンドと惹かれ合う彼に、クラス一の美少女・木佐谷樹軍乃は話しかけて……
すでに2巻目が刊行されており、そこで話が終わってしまった、ということを知った上での読書。……自分の積みっぷりが恨めしい。
1巻目を読み終わってみると、結構、不思議な感じのする話。かなりの分量のあるあとがきで、著者が書いているんだけど、超能力を持った3人の関係性。超能力を持っている、というところはどう考えても普通の少年少女ではないし、最後の魔女・ロンド、はたまた、木佐谷樹軍乃にしても、その超能力によって傷ついたりした過去を持っている。そういう意味で、背後には重い事情が横たわっているのは確か。
でも……
この話の中身って、そのままラブコメなんだよな。
重力を操る力を持ち、どうしようもなくお人好しなログ。重い過去を持ちながらも、ログが大好きで、そして、そのまま箱入りなお嬢様であるロンド。そして、学校一の美少女だけど、話をするとかなりのドS少女である軍乃。そこで描かれるのは、しょーもない掛け合いだったり、デートだったり、一方に対抗してのデートだったり……。正直、軍乃とログのやりとりは、『化物語』の戦場ヶ原と暦のそれっぽく感じたりしたのは私だけではないはず。
勿論、超能力があるからこそ、の場面はあり、特にグラツィアーナの存在は重いものではある。でも、それ以外に関しては、超能力って単なる個性みたいなもの。たとえば、自分が左利き、とか、そういう感じの。そんな感じが面白かった。
そして、その物語が本格的に、ロンドと軍乃のバトルへ……というところでこの巻は終わり。次巻で完結というのを知っているだけに、どうまとめてくるのかに注目したいところ。
……てか、早めに読もう(笑)

No.4288


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