(書評)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア7

著者:大森藤ノ



港町での調査結果をもとに、ダイダロス通りの調査に着手したロキ・ファミリア。敵のアジトを発見し、闇派閥の残党を追い詰めるアイズたちだったが、そこはかつてないほどの危機が待っていた……
なんというか、今回は最初から最後までひたすらに、のバトル巻。
ダイダロス通りで発見した闇派閥のアジト。しかし、そこにあるのはオリハルコンの扉と、巧妙に仕掛けられた罠。扉の奥へといざなわれたロキ・ファミリアは、その罠によって散り散りにされた挙句、次々と傷ついてしまい……。と、もうこれでもかとはっきりとわかるピンチ。
今回はいきなりフィンが倒れ、男性陣が呪いにより回復不能。さらに、一部のチームはこれまた呪いによってドラクエでいうところの「混乱」状態に……。これまでのエピソードの中でも、強大な敵が現れて、みたいな話は色々とあったけど、主要メンバーが本当に倒れてしまう、とかっていう状況って初じゃないだろうか? しかも、このエピソードで厄介なのは、それが人為的に引き起こされた、ということ。モンスターじゃなくて、全てが計算のうち、っていうのも大きなポイントなのだろう。
ただ、そういう状況だからこそのロキ・ファミリアの底力、というのを感じる話でもある。
実力者揃いで、人数も多いロキ・ファミリア。だからこそ、普段は、集団での探索とかをしているわけだけど、いざ、危機的状況へと追い込まれた時には、そのメンバーの中に強い絆が存在している。自ら風を巻き起こして仲間を終結させるアイズさんとか、フィンを守るべく、「いつも通り」に殿を務めるガレスとか、強い信頼感がなければ不可能なのはよくわかるもの。何というか、本編のヘスティアファミリアは、どちらかというと、ベルの優しさみたいなところでまとまっている感じなのに対して、こちらは「戦友」という言葉がピッタリくるように思う。
というか、こうやって見ると、こちらのシリーズの方が、ガッツリとしたバトル巻を描くのはやりやすいのだろうな……と思う。

No.4356


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