(書評)信じちゃいけない身のまわりのカガク あなたはそれで、本当に健康になれますか?

著者:渋谷研究所X、菊池誠



科学的ではないのに、科学的であるふりをする「ニセ科学」。そんなトピックスについて、六さん、亀さんのやり取りで解説。そして、菊池氏が、そういうトピックスについてのまとめ、という構成でつづっていく書。
出版社は異なるものの、このコンビだと『おかしな科学』という書があるのだけど、雰囲気としては同様。健康とか、そういうものに対して意識が高いものの、どうにもニセ科学商品などに引っかかってしまう六さんに、皮肉屋の亀さんがツッコミを入れる形で話が進んでいく。前作と同じく、アニメやら、映画やらといったネタの話とかも多く含まれる。まぁ、前作よりはメジャーなものが多い気がしたけど。
とりあえず、感想。
なんだ、この謎のこりん星推しは!? ……いや、どーでも良いか(笑)
今回は、トピックスは前半がホメオパシーだの、EM菌だのといったニセ科学について語る。この辺りのノリは完全に前作と同様。勿論、その辺りは重要なのだけど、今回はむしろ、後半の話が重要なんじゃないかな、と思う。
後半の話というのは、薬の薬効であるとか、放射能の影響とか、そういうものについて。
例えば、ホメオパシーとか、水素水とかは、ニセ科学商品であることは確か。一方で、薬品とかは、ちゃんと効能が認められているけど、副作用が怖い。だから、副作用のない、それらに、という人がいる。でも、そもそも、何か効能がある、というのはそれがプラスかマイナスかは別にして身体に影響を与えている、ということ。そして、医師にしても、薬剤師にしても、そういう効果についての研究成果などを積み重ねてリスクがなるべく少ないように使用する。副作用のリスクはないかもしれない、でも、何の効能もないものを飲むことで、必要な治療をしない、というリスクを背負い込むのは最悪の選択である。また、放射能とか、農薬が、とかいうけど、そもそもどんな食べ物などであっても色々な成分があり、そこにはリスク要因も含まれている。それを排除することは不可能。そういうものが平易な形で記されているのが何よりもの長所じゃないかと思う。ゼロリスクとか、そういうものの危険性とかもわかるし。
前作と同じく、作中のネタが数年後とかわかるかな? っていうのはあるだけど、ニセ科学、科学の考え方とかについての入門書として良いと思う。

No.4375


にほんブログ村


スポンサーサイト

COMMENT 0